ルネサス エレクトロニクスは3月9日、機能安全に関する国際規格IEC61508に準拠した先端機能安全ソリューションを、RAマイコンおよびRXマイコン向けに拡充したことを発表した。

具体的には、Arm CortexベースのRA2、RA4、およびRA6シリーズ向けに、SIL3認証済みセルフテストソフトウェアの提供を開始したほか、RXマイコン向けに、産業イーサネット通信規格PROFINETの機能安全対応版ソフトウェアPROFIsafe(プロフィセーフ)のSIL3認証済みアプリケーションソフトウェアの提供も開始したとする。

RAマイコン向け認証済みセルフテストソフトは、CPU、ROM、RAM用の診断機能を含んでおり、ユーザはシステム全体の認証を行う際に使用することで、開発期間の短縮や開発コストの低減を図ることができるようになるとしている。

一方のRXマイコン向けPROFIsafeアプリケーションソフトウェアは、提供済みのシステム全体でのSIL3認証取得をサポートする機能安全ソリューション「RX Functional Safety」や、産業イーサネット通信であるEtherCATの機能安全対応版ソフトウェア「FSoEアプリケーションソフトウェアキット」に加わるもので、ユーザは、機能安全に対応するRXマイコンとソフトウェアに加え、これらの機能安全版ネットワーク対応のソフトウェアをルネサスから入手できるようになるため、早期の機器開発が可能になるとしている。

なお、RXマイコン向けPROFIsafeアプリケーションソフトウェアは有償の商用版のほか、無償の評価版も用意されているという。

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