IC Insightsによると、2021年の半導体売上高(ICおよびOSD(オプトエレクトロニクス、センサ、ディスクリート)の合計)が100億ドルを超えるメガサプライヤは17社となる見込みで、新たにAMD、NXP Semiconductors、Analog Devicesの3社が100億ドル超え達成する見通しだという。
これらメガサプライヤ17社を本社所在地で分けると、米国が9社、欧州が3社、台湾が2社、韓国が2社、日本が1社となるほか、事業形態としてIDMは17社中10社、ファブレス6社、ファウンドリ1社となっている。また、上位25社の売上高合計は前年比26%増の4788億5600万ドルとなる見込みで、2021年の半導体市場全体の前年比成長率25%増を上回る見通しだという。
また、メガサプライヤの中でもっとも成長率が高いのはAMDの同65%増で、最低はIntelの同1%減となるとの予測で、長年の宿敵が対照的な結果となるという。AMDのほか、50%以上の成長率を達成することが期待されるのはMediaTek(60%)、NVIDIA(57%)、Qualcomm(51%)の3社となっている。
なお、2021年通年トップとなるのはSamsung Electronicsと見られている。同社は、好調なメモリ市場の恩恵を受け、第2四半期にIntelを抜きトップに返り咲いて以降、首位を維持している。
唯一の日本企業であるキオクシアは15位予測
メガサプライヤ17社の中で唯一の日本企業としてキオクシアが15位に入ってくる見込みである。同社の2021年売上高は前年比15%増の121億ドルとなる見込みだが、それ以上に他社が好調なこともあり、前年の13位からランクを2つ落とす見込みだという。
競合メモリ各社はいずれも30%台の成長率の見通しだが、キオクシアはNAND専業で、DRAM市場の伸びの恩恵を受けられなかったためである。