ソフトバンク子会社のBOLDLYは12月13日、雪や氷点下の環境での自動運転バスの運行を実施すると発表した。積雪による周辺環境の変化やぼたん雪などの降雪が自動運転バスのセンサーに与える影響や、氷点下の環境における車両の走破性および路面凍結への対策の有効性などを確認する。
2021年12月15~19日に北海道上士幌町で自動運転バスの冬季運行を実施する。同社によると、雪や氷点下の環境において、行政と連携して除雪や凍結防止などの道路環境の整備を行った上で、ハンドルがない自動運転バスを運行するのは国内で初めてという。
BOLDLYの自動運転車両運行管理プラットフォーム「Dispatcher(ディスパッチャー)」により、遠隔監視者がリアルタイムに自動運転バスの運行状況の記録や把握を行い、運休や再開などの運行情報を利用者などに知らせる。
自動運転バス1台で全長6.4キロメートルの道のりを1日に20便運行する。時速20キロメートル未満で走行し、6カ所の停留所を経由する。シェアオフィスやホテル、道の駅、交通ターミナルなどの拠点を循環し、住民の日常的な移動手段や、ワーケーションや観光を目的とする来訪者の2次交通としての活用を見込む。