NECは11月17日、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の実現に向けて、クラウドサービスの事業強化とともに、2021年11月から新サービスを順次提供していくことを発表した。

クラウドサービスとしては、政府のガイドラインに準拠したクラウド環境により、医療機関を支援するサービスと電子カルテシステムを接続する「MegaOak Cloud Gateway」を提供する。

同サービスは、NECのクラウドサービスだけでなく他社クラウドサービスの利用も可能で、医療情報交換の標準規格であるHL7 FHIRに準拠したデータ連携にも対応している。提供価格は月額3万5000円からとなり、初期導入費用(システム環境構築費用など)が別途必要となる。

  • クラウドサービスの提供イメージ

加えて、同サービスを通じて、オンライン診療・カンファレンス支援サービス「MegaOak Telehealth」、デジタル問診サービス「MegaOak Template for 問診」、音声サポートサービス「MegaOak Voice Assist」の3つのサービスも提供する。

「MegaOak Telehealth」は、ビデオ通話によるオンライン診療機能と医療機関・患者・家族間のオンラインでのコミュニケーション機能を提供するサービスだ。提供価格は月額14万8800円からとなる。

「MegaOak Template for 問診」は、患者の手持ちスマートフォンから遠隔で院外からの問診情報入力を可能にするサービスで、提供価格は月額8万8000円からとなる。

「MegaOak Voice Assist」は、音声認識を活用し医療機関での事務業務の効率化を実現するサービスだ。医療に関する専門用語に対応した音声認識エンジンを搭載しており、看護師の発話内容をテキストに変換し、電子カルテシステムへの転記を可能とする。提供価格は月額16万1200円からとなる。