世界半導体市場統計(WSTS)が分類する半導体デバイスのうち、非ICに分類されるオプトエレクトロニクス、センサ・アクチュエータ、ディスクリート(O-S-D)市場の2021年の規模について、IC Insightsではセンサ・アクチュエータが前年比27%増の約209億ドル、ディスクリートが同26%増の約350億ドルとなるが、オプトエレクトロニクスについては同10%増の約484億ドルに留まるとの予測を公開した。

これは、米中貿易摩擦の影響により、中HuaweiへのCMOSイメージセンサの出荷数が伸びなかったことが影響しているとIC Insightsでは説明している。

2021年のO-S-D市場全体は、同18%増となる1043億ドルになると予想されるほか、2022年も同11%増の1155億ドルになるとIC Insightsでは予測している。

  • O-S-D市場

    世界市場における非IC半導体(オプトエレクトロニクス、センサ・アクチュエータ、ディスクリート:O-S-D)市場の推移 (出所:IC Insights)

2021年の半導体市場は、2020年の新型コロナウィルス感染症のパンデミックによる景気後退から一転、急速な需要回復により、半導体デバイスの製造が追いついていない状況が続いている。O-S-D製品も同様で、多くのO-S-D製品の納品にかかるリードタイムは通常で6〜8週間ほどだが、現在は4〜5か月を超える状況にあるという。そのため、平均販売価格(ASP)の上昇に加え、最終セット製品メーカーが生産体制を元に戻そうとしているのを追い風に、かなりの種類のO-S-D製品カテゴリで高い成長率を示すと予想されている。