Microsoftが2021年5月26日(米国時間)に配信を開始したWindows 10 Insider Preview Build 21390は、開発版としては目立った変更の少ないバージョンだが、1点だけ開発者にとって眼を見張る変更がある。このバージョンから、ユーザはWindows TerminalをWindows 10のデフォルトのターミナルアプリケーションとして設定できるようになったのだ。これこそ、多くの開発者が待ち望んでいた機能だ。

  • Announcing Windows 10 Insider Preview Build 21390|Windows Insider Blog

    Announcing Windows 10 Insider Preview Build 21390 | Windows Insider Blog

この機能は次の組み合わせで利用できる。

  • Windows 10 Insider Preview Build 21390およびこれ以降のバージョン
  • Windows Terminal Preview version 1.9およびこれ以降のバージョン

該当するバージョンを使用している場合、Windows Terminalやコマンドプロンプトの設定に次のようなデフォルトターミナルアプリケーションの設定項目が表示されていることを確認できる。

  • Windows Terminalに追加された設定 - 資料: Microsoft提供

    Windows Terminalに追加された設定 資料: Microsoft

  • コマンドプロンプトプロパティーに追加された設定 - 資料: Microsoft提供

    コマンドプロンプトプロパティーに追加された設定 資料: Microsoft

Windows 10には、ターミナルアプリケーションとしてコマンドプロンプトとWindows PowerShellが同梱されている。しかし、どちらも後方互換性のために提供されており、今後利用を開始することは推奨されていない。Microsoftは次期ターミナルアプリケーションとしてWindows Terminalの開発を進めており、シェルとしてはPowerShell 7の利用を推奨している。Windows TerminalおよびPowerShell 7というのがこれからのWindows 10のCUI向けデフォルト環境になっていくものとみられる。