ispaceは5月27日、カナダ宇宙庁(Canadian Space Agency:CSA)のLunar Exploration Accelerator Program(LEAP)の一環であるCapability Demonstration opportunityに貢献した企業として初めて選ばれた3社「Mission Control Space Services(MCSS)」、「Canadensys Aerospace」、「NGC Aerospace」から、ペイロード輸送サービスまたはデータサービスの受注を受けたことを発表した。

MCSSとispaceの契約はペイロード輸送サービスで、MCSSが開発する人工知能(AI)のフライトコンピュータがispaceのランダー(月着陸船)にペイロードとして搭載され、2022年に予定されている民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション1で月面に輸送される予定だという。

Canadensysとはペイロード輸送サービスを提供することを意図した覚書を締結した段階にあるという。両社は同覚書に基づき、CanadensysのカメラがHAKUTO-Rのミッション1のランダーにペイロードとして搭載され、ミッション中の重要な事柄を撮影することが予定されているという。

またNGCとは、HAKUTO-Rのミッション1において、NGCが開発するクレーターを利用した自律航行システムのデモンストレーションのために、ispaceがカメラを利用して月面画像データを取得するという覚書を締結した段階にあるという。同覚書は、2020年8月にispaceが発表した“Blueprint Moon”というコンセプト名の月面データ事業に関する初めての取引の1つとなるという。

なお、CanadensysならびにNGCとは契約の締結に向けて、それぞれ最終プロセスに入っているとispaceでは説明している。