韓SKグループの持ち株会社であるSK Holdingsは1月28日、韓国の電気自動車(EV)向けの新興SiC半導体デバイスメーカー「Yes Powerteknix」の転換社債を引き受ける形で、同社株の33.6%を268億ウォンで取得すると発表した。
Yes Powertechnixは、2017年に設立されSiCデバイス(ダイオードおよびトランジスタ)の設計から製造まで一貫して行う韓国唯一のベンチャー。本社のほか、研究所と製造ラインを同国内に有しており、100mmと150mmの2種類のラインでSiCウェハを年間1万4400枚規模で生産しているほか、SiCデバイスのファウンドリサービスにも対応している。
SKでは、Yes Powertechnixについて、非メモリビジネスを強化しようとしているメモリ大手のSK HynixやDuPontからSiCウェハ事業を買収したシリコン結晶メーカーのSK Siltronなどとのシナジー効果を期待している模様で、グループの総力を挙げて車載SiC市場での足場を確保しようとしているようである。