インターネットイニシアティブ(IIJ)は11月4日、VOD(Video On Demand)配信に必要なシステムや機能をクラウドサービスとしてオールインワンで提供する「IIJ Media Sphere(メディアスフィア)サービス」の提供を11月10日より開始すると発表した。

  • 「IIJ Media Sphere サービス」の提供イメージ

同サービスは、配信システムやサーバ機器といった設備を自社で用意せずに、VOD配信を始められる。配信コンテンツ数や視聴ボリュームが大きく変動した場合でも、サービス側でその変化に対応できるため、ユーザー側でシステムを追加契約する必要はないという。

また、動画ファイルをサービスの管理画面からアップロードし、トランスコード完了後に発行されるHTMLタグを配信用Webページに埋め込むだけで、動画プレイヤーが生成され、映像を視聴できる状態になる。視聴者はWebページの動画プレイヤーをクリックすれば動画を視聴できるほか、さまざまな視聴デバイス(PC・スマートフォン)のブラウザに対応しており、視聴者のデバイスや通信環境を考慮した複数ビットレートでの配信にも対応しているとのことだ。

さらに同サービスでは、アカウント管理や権限設定の管理、視聴ログ解析など、必要な機能を備えた運用管理画面が用意されている。管理画面から登録した情報は、API経由で会員管理データベース、決済代行システムなどの外部システムと連携することも可能。また、VOD配信したい期間だけの短期契約(最短1カ月)も用意されている。

サービスの仕様と提供価格は以下の通りだ(表示価格は税別)。

  • 「IIJ Media Sphere サービス」仕様

  • 「IIJ Media Sphere サービス」提供価格