Intel(インテル)が、自社のNANDフラッシュメモリ事業を約100億ドルで韓SK Hynixへ売却する交渉が進行中で、間もなく合意に関する発表がされる可能性があるとWall Street Journalが10月19日(米国時間)に報じ、多くの米国メディアが追随して報道している。
その中の1つであるロイターによると、売却の対象は、米国のソリッドステートドライブ(SSD)事業と中国大連の3D NANDフラッシュメモリ工場で、3D XPointメモリ事業は含まれない見込みだという。Intelが主力事業に集中する取り組みの一環だという。ただし、この件に関して同日時点でIntel、SK Hynixともに公式にコメントを出していない。
なお、SK Hynixは現在、キオクシアホールディングス(旧 東芝メモリ)に日米韓企業コンソーシアムとして資本参加しているが、キオクシアが上場した後、その株式を14.96%取得することが決まっている、しかしキオクシアの10月に予定していた上場を延期したため、SK Hynixによる株式取得も実現されていない。SK Hynixは、猛追する中国勢をかわし、トップのSamsungとの差を縮めるため、キオクシアへの出資に活路を求めているが、今回さらにIntelのNAND事業も買収することで、さらなるNAND事業の強化を目指しているものとみられる。