NEC は5月25日、標的型攻撃への有効な対策となるインターネット分離ソリューション「Application Platform for SCVX」を、統合型ソリューション「NEC Solution Platforms」のラインアップに追加し、販売を開始すると発表した。参考価格は約1230 万円(標準価格100同時接続構成、各種オプションおよび保守費用は除く)。

  • NECインターネット分離ソリューション「Application Platform for SCVX」

同ソリューションは、機密情報の漏洩を防ぐ対策として推奨されているジェイズ・コミュニケーションのインターネット分離ソリューション「SCVX」を利用しており、標的型攻撃対策として有効なインターネット分離を、LinuxベースのDockerコンテナ技術を用い仮想ブラウザ方式で行う。

端末にはブラウザ画面を転送、表示しインターネットへの直接アクセスを遮断することで、マルウェア侵入リスクを限りなくゼロにするという。

同社はSCVX を、事前の評価・検証に基づき最適に設計・サイジングしてサーバに構築し、統合型ソリューションとして提供することで、品質の確保と導入期間の短縮を実現する。 また、ライセンス体系を同時接続数とすることで、低コストでの導入・運用を可能にする。

さらに、インターネットからダウンロードしたファイルの無害化とサンドボックスチェック機能をオプションで提供する。これにより従来は、複数システムを組み合わせて実現していたこれらの機能を単一のソリューションで実現し、インターネット分離環境での安全なファイル受け渡しをワンクリックで実現するという。

NEC とジェイズ・コミュニケーションは今後、受信メールの添付ファイルを無害化する機能を共同で開発し、2020 年7 月に提供開始する予定。ML メールのテキスト化や本文内URL の無効化などの機能と合わせて提供し、受信メール全体の無害化を実現する方針だ。