NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は4月3日、企業向けVPN「Arcstar Universal Oneモバイル」の対応端末として、モバイル通信やセキュリティの設定が不要ですぐにテレワークを始められる「テレワーク用パソコン」の提供を開始した。
Arcstar Universal Oneモバイルは、インターネットを経由せず、携帯電話網からVPNに直接接続するセキュアなモバイル通信サービス。ノートパソコンからは対応するWi-FiルータやUSB端末(ドングル)を介して利用でき、すでにテレワーク用の通信サービスとして提供している。
今回、さらに手軽にセキュアなテレワークを開始できるように通信機能内蔵のパソコンの取り扱いを開始する。主な特徴として、VPNによりセキュアなモバイル通信を実現するArcstar Universal One モバイルのSIMカードがあらかじめセットされており、いつでもどこでも、セキュアなVPN接続を行うことを可能としている。
また、SIMの差し替えによる不正なアクセスを防ぐIMEI認証を採用しているほか、ノートパソコンを紛失した際のデータ漏えいを防止するため、端末の指紋認証に加え、Windowsに搭載されているセキュリティ機能「Microsoft BitLocker」による暗号化とTPM2.0機能(セキュリティを高めるために利用されるチップ)の組み合わせによるセキュリティ対策を採用し、マルウェア対策ソフト「Microsoft Windows Defender」もインストールされている。
さらに、設定にノウハウと時間を必要とするモバイル通信の接続設定やマルウェア対策ソフトの設定などを完了した状態で利用できるため、開封して約10分でテレワークを開始することができるという。
利用料金(1回線あたり、税別)は、初期費用がArcstar Universal Oneモバイルのネットワーク工事費が3000円、テレワーク用パソコン端末代金がNEC VersaPro UltraLite タイプVBで14万4800円、VAIO Pro PA(2 in 1パソコン)で16万8000円となり、2つから選択できる。
Arcstar Universal Oneモバイル通信費(SMS対応)はECO 500MBコースが月額620円、ECO 3GBコースが同1400円、ECO 7GBコースが2100円、ECO 15GBコースが4100円となり、通信容量に応じた多数のコースから選択できる。なお、別途「Arcstar Universal One」の契約および利用料金が必要となる。