マクニカネットワークスは3月12日、ネットワーク型AIセキュリティ「Network Detection and Response」を提供する米国Vectra AI(以下、ベクトラ)と代理店契約を締結したことを発表した。これに伴い、同社の「Cognito platform」の提供を同日より開始する。

  • Vectra AIの特徴

    Vectra AIの特徴

Network Detection and Response(以下、NDR)は、環境内のネットワークトラフィックを常時監視し、侵入後の脅威を検知するためのソリューション。すべての環境に対し、侵入されてしまうことを前提とした対策を構築することを可能にするものだ。

Vectra AI製品は、ネットワークを俯瞰的に捉え、内部に侵入した脅威を可視化・検知することに重きを置くNDRソリューションで、IPは保有していたもののプラットフォームの問題からセキュリティ対策が不十分であったIoTデバイス、IP電話、プリンター、検証環境などのさまざまなデバイスの可視化・検知が可能になるという。

これにより、可視化ソリューションの実装の難しさから未だIT資産を可視化・検知できていないユーザーでも、簡単かつ強力に同機能を実装できるということだ。

  • Vectra AI製品のGUI

    Vectra AI製品のGUI

同社製品で検知されたデバイスはわかりやすく可視化されるほか、どのアラートに焦点を当てるべきかをわかりやすく案内するという。また、AI学習やグローバル・ローカルラーニングを駆使して、品質の高い検知精度を提供し続けることが可能だとしている。

今回、マクニカネットワークスは、ネットワーク全体の分析を実施する「X29」と「X80」を提供し、未知の高度な攻撃を検知する「Cognito Detectライセンス」、クラウド上での詳細解析を可能にする「Cognito Recallライセンス」、SIEMとの連携に使用する「Cognito Streamライセンス」というサブスクリプション・ライセンスから目的に応じて選択できる。