GMOペイメントゲートウェイの連結会社で、対面クレジットカードなどの決済事業を展開するGMOフィナンシャルゲート(GMO-FG)は12月20日、社内にある自動販売機やコーヒーマシンなどの支払いが社員証ひとつで可能になる新サービス「オフィスペイ byGMO」の提供を開始した。

GMO-FGでは、2017年に提供開始したICカードでの決済が可能な組込型決済サービスを通じて、券売機やコーヒーマシンなど自動サービス機や自動販売機などの「Unattended Market」と呼ばれる「ヒトによる精算事務を無くした分野=無人決済市場」における事業者のキャッシュレス対応を支援している。

同社では、組込型決済サービスの技術とノウハウを活かすことで、企業の課題である福利厚生への取り組みを決済の面から支えるとともに、利便性を提供するべく、従業員が社員証でタッチ決済ができるオフィスペイを開発した。

主な特徴として、すでに発行されている社員証に決済機能への付加やオフィスに導入されている機器に組み込むことを可能とし、従業員の購買商品をデータで確認できる。また、後払い方式(従業員の利用後に給与天引きや個別精算を実施する方式)と、回数制限方式(1従業員あたりの利用回数の上限を設定する、従業員に費用が発生しない方式)の2パターンから選択を可能としている。

導入によるメリットとして、従業員は財布やスマホを社内のロッカーから取り出したり持ち歩いたりする必要なく、常に携帯している社員証で飲み物・食券などを購入できるほか、購入代金も給与天引きになるので精算の手間もかかりません。

一方、企業のメリットとしては「福利厚生として活用」「従業員の満足度向上」の2点を挙げている。福利厚生に関しては、企業では従業員ごとに利用回数の上限回数・金額の設定が可能なため、例えば「月に〇回まで・月〇円まで無料」といった補助制度や「今月は1日〇回無料」といった社内褒賞として活用するなど、設定次第でさまざまな利用ができるため、各企業の福利厚生の設計に応じて活用できるほか、設定の管理や運用面も容易だという。

従業員の満足度向上については、従業員の購買データを把握することができるためニーズの高い品揃えに反映し、従業員の満足度向上につなげることを可能としている。