Xilinxは12月3日、同社の統合ソフトウェア開発プラットフォーム「Vitis」に対応するAI推論開発プラットフォーム「Vitis AI」の無償ダウンロードを開始したことを発表した。

Vitis AIとVitisを組み合わせて使用することで、ソフトウェア開発者はソフトウェアコードでディープラーニングの推論処理を高速化することができるようになると同社では説明している。

Vitis AIは、ドメイン特化アーキテクチャ(DSA)を統合しており、TensorFlowやCaffeなどの一般的なフレームワークを活用して、Xilinxのハードウェアが最適化された形でプログラムされるように構成することを可能とする。これを活用することで、例えばトレーニング済みのAIモデルを1分で最適化、圧縮、コンパイルすることができるようになるという。

また、同社が提供しているオープンソースのVitisアクセラレーションライブラリやVitis AIモデル、それらを利用したサンプルデザインなどを活用することで、クラウドに限らずエンドポイントからエッジまであらゆる環境での推論運用が可能になるともしている。

なお、Xilinxでは、Vitisを利用する開発者に向けたコミュニティサイトを開設しており、サンプルデザインやチュートリアル、資料などの提供を行っている。

  • Vitis AI Model Zoo

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