台TerendForceは、2019年のGaAs製RFフロントエンドコンポーネント市場について、前年比8.9%減の58憶3500万ドルに留まる見込みであるが、基地局でのパワーアンプ(PA)の数が、5Gの時代では4Gの5~7から16個程度に増加するため、2020年には同11.3%増の64憶9200万ドルとなるとの予測を発表した。

GaAs RFフロントエンドコンポーネントIDMのトップ企業は米Skyworksで世界市場でのシェアは45%、2位の米Qorvoが35%であり、この2社だけで世界市場の8割を占めるシェアを有している。その後に村田製作所、米Analog Devices、米MACOMの3社がそれぞれシェア4%台で続いている。

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    GaAsフロントエンドを手掛けるIDM各社の市場シェア (2019年および2020年の予測) (出所:TrendForce)

TrendForceによると、4G時代の周波数は1.8~2.7GHzだが、5Gの使用可能な周波数範囲は3~5GHzならびに20~30GHz帯と、より高い周波数へと移行しており、4G/5G対応の通信機器では、RFコンポーネントが徐々にSiから、より電子移動度が高く、かつ耐干渉性があり、低雑音や高電圧耐性といった特徴を有するGaAsへと切り替えが進み、5Gの普及につれて使用されるRF部品は4G時代に比べて2倍以上に増加することが期待できることから、GaAs RF部品市場は2020年以降、成長期を迎える可能性が高いとしている。

また、5Gの基地局やその他インフラの設置は2021~2022年にピークを迎えると予測しており、この間、SkyworksやQorvoなどは大きく売り上げを伸ばす可能性が高いとするほか、そうしたIDMが生産能力を増強するのに合わせて、台湾のRFコンポーネントファウンドリであるWINやAdvanced Wireless Semiconductor(AWSC)、KYなども売上拡大の機会を得る可能性が高いとTrendForceでは予想している。