ウエスタンデジタル(WD)は5月30日、同社の車載グレードiNAND e.MMC 5.1 EFDストレージソリューションと、ルネサス エレクトロニクスの車載用SoC「R-Car」との動作を確認し、高い耐久性と信頼性、広い動作温度が求められる様々な車載アプリケーションが実現可能であることを検証したと発表した。

自動車の電動化/電子化の進展に伴い、インスツルメントパネルのデジタル化やADAS機能の高度化など車載用システムにおけるデータ活用の幅は広がり続けており、そうした分野で活用されるアプリでは、長時間にわたる温度や湿度の上昇、振動など車載用途の厳しい環境において動作する信頼性の高いストレージソリューションが求められている。

今回の両社間での互換性試験の実施は、そうしたニーズにシステムとして問題なく耐えられるかどうかを含める形で行われたもので、これにより顧客は設計プロセス外の推測に基づく作業を減らせ、より短期間でさまざまな車載用アプリケーションの市場投入が可能になると説明している。

なお、ウエスタンデジタルのiNANDソリューションはルネサスのR-Carスターターキット Premierに搭載されているという。

  • iNAND AT EM132

    ウエスタンデジタルの第3世代iNAND製品「iNAND AT EM132」。64層3D NAND TLC技術を採用し最大容量256GBを実現している