Phoronixは5月23日(米国時間)、「Firefox 68 Performance Is Looking Good With WebRender On Linux - Phoronix」において、現在ベータの段階にあるFirefox 68のベンチマーク結果を公開した。WebRenderオプションを有効にすると、いくつかのベンチマークで優れた値が出るとして、次のリリースでさらにFirefoxの性能が上がる可能性を示している。

ベンチマークに使われたのはUbuntu Linux 19.04上のFirefox 68.0 beta3。WebRenderオプションを無効にした時の値と有効にした時の値が掲載されている。Linux版のFirefoxにおいて、WebRenderオプションはデフォルトでは無効になっている。WebRenderの機能を利用するには、設定を変更して有効にする必要がある。

WebRender (Quantum Render)ではGPUのレンダリング機能を使うことで高速な描画を実現することができるとされている。ただし、機能を有効にするにはハードウェアやオペレーティングシステム、ドライバなどが条件を満たしている必要があり、すべてのプラットフォームで使えるというわけではない。しかし、WebRenderは性能を引き上げるための主要コンポーネントのひとつであり、今後徐々に適用されるシーンが増えていくものとみられる。