SecureWorks Japanは5月14日、4月22日付で、レッドハッドで社長、会長を務めた廣川裕司氏が入社し、社長に就任したことを発表した。同氏は、同日を行われた記者発表の中で、「売上を5年で5倍にし、セキュリティサービスの会社でNo.3以内に必ずなる」と述べた。

  • SecureWorks Japan新社長の廣川裕司氏

今年6月に現、代表取締役のジェフ・モルツ氏が会長に、廣川氏が代表取締役社長に就任する予定。ジェフ氏は8月から米アトランタの本社勤務となる。

廣川氏は、日立製作所に20年以上勤めた後、日本サンマイクロシステムズ 執行役員 営業統括本部副統括本部長、日本BEAシステムズ代表取締役、レッドハット代表取締役社長・会長、ミドクラジャパン代表取締役社長、ホートンワークスジャパン 執行役員社長を歴任した。

ジェフ氏は4年半の日本での勤務を振り返り、「SeucreWorksは、昨年、グローバルの売上が始めて5億ドルを超え、社員も2600人を超えた。日本においては、グローバルのスケールメリットを活かしつつ、日本に根ざした企業としてやっている。私自身は2015年に日本にやってきたが、4年半で社員数は10倍に、売上は40倍になり、急成長を遂げている。本社も日本の好調な業績を受け、引き続き投資していこうという意欲を見せている。日本は品質に厳しく、それに応えるべくサービスを提供してきた。それによって、現在では、日本の品質はグローバルをリードしている。日本において重要なのは、日本人の従業員が日本語でサービスを提供することだ。われわれは、日本において常識を覆し、新しい価値を提供する市場のディスラクターにならなければならない。これまでそれを実践してきた。そして、これからも市場を牽引し、革新的なサービスを提供していく」と語った。

  • SecureWorks Japan 代表取締役 ジェフ・モルツ氏

廣川氏は、社長に就任した理由を「本社幹部やジェフさんの情熱に打たれた。こちらの分野がホットだ。世界中で脅威が起きており、サイバーセキュリティが重要だ」と説明した。

同氏は、売上を5年で5倍するという目標に向け、5つの戦略を発表した。

  • 廣川氏が掲げた5×5目標

1つ目は戦略顧客の増大。これまで製造、自動車、金融などの業種に注力してきたが、今後はテレコム、インターネットサービス分野で大規模顧客を獲得していくという。また、名古屋や大阪に開設した新オフィスを使って、地域カバレッジを拡大していくという。

2つ目はパートナー事業の強化・拡大で、Dell Technologyグループとの連携を強化。とくに、大規模顧客を持つEMCジャパンとの連携を深めていくという。

また、リセラーも拡大し、これまでのNEC、CTC、ソフトバンクなどに加えて、富士通や日立グループとも連携していきたいとした。そのため、パートナープログラムを拡大していくという。さらに、テクノロジーパートナーも拡大していくという。

3つ目はグローバルスタンダードの日本市場展開で、ISMSやISOだけでなく、NIST(National Institute of Standards and Technology)やクラウドセキュリティ標準の「FedRAMP」に準拠した製品やサービスを提供していくという。

同氏は「これをやることで、われわれのアドバーテージになる」と語った。

4つ目は組織の拡大と強化で、日本法人はこの1年で営業、MSS(マネージド・セキュリティサービス)、コンサルをそれぞれの50%以上増強し、100人弱の体制になったが、今後はさらに拡大していくという。人手不足の中で人員拡充は容易ではないが、外部からの獲得だけでなく、Dell Technologyグループ社員の転籍も利用していくという。

5つ目は業務効率の向上で、限られた人数の中で大きなことをするために、働き方改革を行い、業務プロセスの効率化を図っていくという。

  • 5×5に向けた5つの戦略

最後に廣川氏は「5年で5倍は必ずできると思っている」と自信を見せた。