東北大学とNTTドコモは2月21日、生活習慣病や歯の喪失を引き起こす歯周病を早期発見できる社会をめざし、歯周病発見AIの共同研究を2019年4月1日より開始することを発表した。
歯周病を発見するためには検診が有効だが、歯科医院などで行ってもらう必要があるが、診察時間内に行く必要があり、40~70歳の受診率は全国で4.3%と推定されるなど、重症化してはじめて歯科医を訪ねる、といったケースも多いとされている。
こうした課題の解決を目指し、研究グループは、スマートフォンで歯茎を撮影するだけで歯周病かどうかを判定できるAIの開発を目指すという。この技術が確立されれば、自宅や会社などで、歯周病のリスクを把握することが可能となり、早期の歯科医受診などによる重症化を防ぐことにつながることが期待できるようになるという。
なお、研究グループでは、2022年度をめどに歯周病だけではなく、顎関節症や口腔がんなど他の口腔疾患も発見可能にし、実用化を目指すとしている。