米国半導体工業会(SIA)は7月2日(米国時間)、2018年5月度の半導体市場の売上高が単月としての過去最高額を更新したと発表した。前年同月の320億ドルから21.0%増の387億ドルへと成長したという。また、前月(4月)比でも3%増となった。なお、これらの数値は、世界半導体市場統計(WSTS)が集計したデータに基づく3か月移動平均値である。

  • 世界半導体市場月間売上高の推移

    半導体市場の月間売上高の推移と前年同月比増減率 (出所:WSTS)

SIAプレジデント兼CEOのJohn Neuffer氏は、「グローバルな半導体市場は、過去14か月にわたり、前年同月比20%超の拡大を継続しており、5月にはついに単月としての過去最高値を更新した。地域別では、米州(実質的には米国)が前年同月比で30%以上の増加となり、勢いを盛り返しているのが目立つ。次いで、中国が30%近く伸びた。製品別では、すべての主要製品カテゴリにわたり、前年同月比、前月比ともに売上高が増加した」と述べ、半導体産業の好況が継続していることを強調した。

なお、5月度の前年同月比の市場売上高は、すべての国・地域で増加しており、増加率は米州が31.6%、中国が28.5%、欧州が18.7%、日本が14.7%、アジア・太平洋・その他が8.7%となっており、前月比で見た場合もすべての地域で増加している。