さくらインターネットグループのゲヒルンは6月20日、同社が提供するマネージドインターネットインフラストラクチャサービス「Gehirn Web Services」において、さくらインターネットと協力してパフォーマンス強化やアクセス制御機能の強化などのリニューアルを実施したと発表した。

  • サービス概念図

    サービス概念図

Gehirn Web Servicesは、VPSのような安定性とコンソールから設定が行える容易さを兼ね備えるレンタルサーバサービス「Gehirn RS2 Plus」や、エイリアス機能などを備えるDNSサービス「Gehirn DNS」など、法人向けの多様なインターネットインフラサービスを提供し、設計・構築・運用をすべてゲヒルンが行うマネージドサービス。

法人が必要なセキュリティやコンプライアンス要件を満たし、ゲヒルンのセキュリティ専門チームが設計監査や脆弱性診断を実施し、これらの検査に合格したサービスのみをユーザー企業に提供するという。

ユーザー企業は、脆弱性対応など最新のアップデートを適用した安全な環境で、ビジネスに取り組むことができるとしている。今回のリニューアルのポイントとして両社は、パフォーマンス向上と機能強化の2点を挙げている。

パフォーマンス向上に関しては、の基盤に、高スペックなCPU・SSD・メモリを搭載する新しいハードウェアとして、さくらインターネットの「さくらの専用サーバ」を採用。これにより、従来以上にユーザー企業のアプリケーションワークロードを高速に処理できるようになり、パフォーマンスが向上したという。

また、料金プランを3パターンから5パターンに拡充し、ビジネスの規模を問わず、幅広いユーザー企業が最適な料金プランの選択を可能としている。

  • 新料金プラン

    新料金プラン

機能強化については、従来の操作感を維持しつつWebコンソールを刷新したほか、限管理・アクセス制御機能を強化。複数のユーザーが「Gehirn ID」を持ち、認証情報を共有することなく安全にサービスを利用でき、従来は「拒否」「読み取り」「フルアクセス」の3段階でのアクセス制御設定だったが、今回のリニューアルでは「ロールベースアクセス制御機能」を新しく実装した。

これにより、それぞれのGehirn IDやAPIクライアントごとに「プロジェクトにメンバーを招待する」「DNSサービスからドメインを削除する」「Gehirn RS2 Plusのアカウント一覧を参照する」など、操作単位でのポリシー定義を行い、従来より柔軟なアクセス制御が可能になったという。