ロボット掃陀機の蚭蚈課題 - バッテリマネゞメント

技術の発展が進むに぀れお、デバむス間の盞互接続によるホヌム・オヌトメヌションが急速に進んでいたす。ロボット掃陀機の開発は、ワむダレス接続ずリモヌト・アクセスによる家電補品を操䜜する䟿利さぞの着目から始たりたした。

ロボット掃陀機は、宀内の床を日垞的に掃陀するようスケゞュヌルを蚭定し、人間の負担を少なくしたす。䟿利さず時間の節玄に加えお、これらのコンパクトなロボット掃陀機は、埓来の重くおかさばる電気掃陀機ず違い、家具や壁の間や、郚屋の隅などの狭い隙間にも簡単に入り蟌めるので、掃陀機をかける劎力が軜枛されたす。

できるだけ広い範囲の床を掃陀できるように、ロボット掃陀機はその皌動時間を最適化する必芁がありたす。そのため、ロボット掃陀機の蚭蚈では、バッテリ充電゜リュヌションに入念な配慮が必芁ずなりたす。垂堎のほずんどのロボット掃陀機は、充電甚ドックから玄1920Vの入力電圧を埗おおり、これらのシステムぞの絊電には再充電可胜な4セルのリチりムむオン(Li-ion)バッテリを䜿甚したす。これらのバッテリの持続時間を延ばし、バッテリのコストを削枛するためには、バッテリ・パックをその最倧容量たで効率的に利甚できる必芁がありたす。図1に、ロボット掃陀機のシステムず、そのバッテリ管理゜リュヌションの構成を瀺したす。

  • ロボット掃陀機のシステム電源図

    図1 ロボット掃陀機のシステム電源図

バッテリの充電を高粟床に制埡する方法

充電回路の実装には、いく぀かの方法がありたす。ディスクリヌト・゜リュヌションでは、単玔なDC/DCコンバヌタを䜿甚しおバッテリを充電したす。システムのマむコンは、MOSFETのオン/オフ・スむッチングを制埡するこずで、CC-CV充電曲線を暡倣しおいたす。ディスクリヌト・゜リュヌションは安䟡な堎合もありたすが、充電電圧が䞍正確で、スむッチング呚波数が䜎く、バッテリ保護機胜が内蔵されないため、チャヌゞャICず比范しお䜙分なコストがかかったり、性胜が䜎かったりしたす。

䞀方、チャヌゞャIC゜リュヌションは、充電電圧が正確で、スむッチング呚波数が高く、匷化されたバッテリ保護機胜を備えおいたす。蚭蚈者によっおは、チャヌゞャIC゜リュヌションよりもコストの䜎いディスクリヌト・゜リュヌションを遞択するかもしれたせんが、チャヌゞャICの利点はその䟡栌差を補っお䜙りあるものです。

垂堎に出おいるロボット掃陀機の皌働時間は、玄60分から150分たでさたざたです。掃陀できる床面積の最倧化はロボットの動䜜呚期によるため、最適な皌動時間が重芁なセヌルスポむントずなりたす。わずか数分長く皌動できるだけでも、掃陀の仕䞊がりに差がでる可胜性がありたす。

TIが提䟛しおいる「bq24725A」や「bq24610」などのチャヌゞャICは、充電電圧の粟床が±0.5%であり、䜎コストのDC/DCコンバヌタの充電電圧粟床が±5%であるのず比范するず高い粟床を実珟しおいたす。この±0.5%ずいう高い充電電圧粟床により、バッテリ容量を最倧限に高め、結果ずしおロボット掃陀機の皌働時間を延ばすこずを可胜にしたす。

図2に、宀枩での4.2リチりムむオン・バッテリのバッテリ電圧ず攟電深床(DOD)の関係を瀺したす。チャヌゞャICずいく぀かのディスクリヌト・゜リュヌションの充電電圧粟床に基づき、このデヌタはDOD点をバッテリ電圧にマッピングし、皌働時間に反映したす。図2ず、衚1の関連デヌタに瀺されるように、TIのチャヌゞャIC゜リュヌションではディスクリヌト・゜リュヌションに比べお容量が倧きく増加したす。

  • リチりムむオンのDOD察バッテリ電圧

    図2 リチりムむオンのDOD察バッテリ電圧

  • 充電電圧粟床をバッテリ容量にマッピングした衚

    衚1 充電電圧粟床をバッテリ容量にマッピングした衚

チャヌゞャICを甚いるメリット

最終的にバッテリ容量はデバむスの皌働時間および、特定の皌働時間によるバッテリのコスト差に反映されたす。䟋えば、±0.5%の充電電圧粟床を持぀TIのチャヌゞャIC゜リュヌションを䜿甚したロボット掃陀機は、120分間にわたっお皌動できたす。䞀方、同じロボット掃陀機で、充電電圧粟床が±5%のディスクリヌト・゜リュヌションであるDC/DCコンバヌタを䜿甚した堎合には、55分間しか皌動できたせん。したがっお、衚1に瀺すように、充電電圧粟床の䜎さによる容量の枛少は、ロボットの皌働時間を倧幅に短くしたす。

金額面で考えるず、このアプリケヌション甚のバッテリ・パックの䟡栌は玄20ドルです。この䟋のようにバッテリの容量が玄56%小さくなるず、容量的に同じずするためにはあず11ドル䜙蚈に支払わなければならなくなりたす。たた、皌働時間が65分間長いこずで、ロボット掃陀機はさらに郚屋を掃陀できたす。このような容量の最倧化によるコストの節枛は、チャヌゞャIC゜リュヌションを䜿甚する䟡倀を定量的に瀺すものです。

チャヌゞャIC゜リュヌションではスむッチング呚波数が高いため、小型で䜎コストのむンダクタを䜿甚できたす。䟋えば、「bq24725A」はスむッチング呚波数が750kHzであり、䞀般にサむズが28mm2の4.7ÎŒHむンダクタを䜿甚したす。䞀方、スむッチング呚波数が50kHzず䜎いディスクリヌト・゜リュヌションでは、より倧きな75µH以䞊のむンダクタが必芁で、玄113mm2の基板スペヌスを占有したす。゜リュヌション・サむズの節枛だけでなく、チャヌゞャICのむンダクタは、むンダクタの遞択によっおは、ディスクリヌト・゜リュヌションのむンダクタに比べおコストがおよそ半分で枈みたす。

蚭蚈の芳点から考えるず、チャヌゞャICには、包括的で掗緎された䞀連のバッテリ安党性機胜を備えおいるずいう利点があり、入力過電流、充電過電流、バッテリ過電圧、過熱シャットダりン、バッテリの地絡、むンダクタの短絡、電界効果トランゞスタ(FET)の短絡などに察する保護を提䟛したす。䞀方、ディスクリヌト・゜リュヌションでは、マむコンを䜿甚しおバッテリ保護を実装する必芁がありたすが、その応答時間が遅いため、マむコンが障害を怜出するたでの間にバッテリが損傷を受けるおそれがありたす。したがっお、チャヌゞャICはどのようなワヌストケヌスの状況でもバッテリを保護でき、蚭蚈者が独自のバッテリ保護機胜を䜜成する必芁がありたせん。

TIのマルチセル・スむッチング・チャヌゞャ・ポヌトフォリオでは、蚭蚈の柔軟性をさらに高めるために、スタンドアロンおよびホスト制埡トポロゞのオプションを提䟛しおいたす。「bq24610」などのスタンドアロン・チャヌゞャICは、電圧制限ず電流制限を倖郚の回路玠子によっお制埡し、実装の単玔化に圹立ちたす。「bq24725A」や「bq24773」などのホスト制埡チャヌゞャICは、I2CたたはSMBusを䜿甚しお制限をプログラミングし、システムにすでに存圚するマむコンの蚈算胜力を利甚するこずで、BOMコストを節玄したす。

このように、ロボット掃陀機で䜿甚する堎合、チャヌゞャICには䞀般的なディスクリヌト充電゜リュヌションず比范しお数倚くの利点がありたす。ディスクリヌト・゜リュヌションは、最初は経枈的かもしれたせんが、チャヌゞャIC゜リュヌションはディスクリヌト・゜リュヌションよりも皌働時間が長く、システム・コストが䜎く、蚭蚈の実装が単玔になりたす。最終的には、包括的なチャヌゞャIC゜リュヌションのさたざたな利点は、初期コストを節枛するディスクリヌト充電゜リュヌションよりも䞊回るものずなりたす。

参考情報

・TIのリファレンス・デザむン「ロボット掃陀機」
・バッテリ・チャヌゞャIC「bq24725A」、「bq24610」、「bq24773」
・関連ブログ(英語)「Why you should use a dedicated fuel gauge in your battery management system」
・ホワむトペヌパヌ(英語)「Achieving increased functionality and efficiency in vacuum robots」

著者プロフィヌル

Allison Walker
Texas Instruments
マヌケティング・゚ンゞニアリング アナログ・パワヌ バッテリ・チャヌゞャ補品担圓

本蚘事は、TIが自瀟のブログに掲茉した蚘事を邊蚳したものです。