ファーウェイとテレフォニカは2月27日、Mobile World Congress(MWC) 2018において、エンドツーエンドの5Gネットワークスライシング技術を活用したVRサービスのデモを実施したことを発表した。
今回のデモでは、基地局、コアネットワーク、伝送ネットワーク、ユーザー宅内装置を含むファーウェイのエンドツーエンドの5G商用化前製品が使用され、1.5Gbpsのデータ通信速度とエンドツーエンドで4ミリ秒の遅延を達成した。
5Gネットワークスライシングにより多様なオンデマンドサービスが実現し、広帯域・低遅延通信が保証されることで、通信事業者の5Gビジネスの成功に追い風となることが示された。
このデモは、5Gの主要技術の検証とユースケース研究における最新の成果であり、ファーウェイとテレフォニカの長年にわたる共同イノベーションと戦略的協業においても重要な節目となった。
なお、ファーウェイ ワイヤレスネットワークプロダクトライン プレジデントの鄧泰華氏は次のように述べている。「産業全体でデジタル変革が加速しています。5Gネットワークスライシング技術とそれを活かしたアプリケーションの開発は産業間の統合を促し、新しいビジネスモデルを創出するでしょう。ファーウェイはエンドツーエンドの5Gネットワークスライシング技術の開発と革新に注力しており、通信事業者や垂直産業の企業各社との協業にも積極的に取り組み、ともに5Gで幕開けする新たな時代を迎えたいと考えています」
一方、テレフォニカのグローバル最高技術情報責任者、エンリケ・ブランコ氏は次のように述べている。 「5Gの技術的発展は新たな段階に突入しています。テレフォニカとファーウェイは、テクノロジーとアプリケーションの両面でイノベーションを引き続き強化していきます。5G共同イノベーションラボは、エンドツーエンドの5Gネットワークアーキテクチャとスライシングにおける両社の緊密な協業に向けた優れたプラットフォームです。こうした両社の協業は、5G商用化に向けた強固な基礎となります」
両社は今後も連携して、5Gのターゲットネットワーク、ネットワークスライシング、広帯域・低遅延のアプリケーションなど、5Gのアーキテクチャとユースケースにおける、さらなるイノベーションを追求していくとしている。