カスペルスキーは10月26日、法人向けLinuxメールサーバ用セキュリティ製品「Kaspersky Security 8.0 for Linux Mail Server」の最新版(バージョン:8.0.2.16)を、同日より提供開始すると発表した。価格は最小構成の10メールユーザー数で27,900円(税別) から。

Linuxおよび FreeBSD環境で利用でき、アンチスパム、アンチマルウェア、コンテンツフィルタリングなど、メールシステムの保護に必要な機能を備える。クラウド型のアンチウイルスネットワーク「Kaspersky Security Network(KSN)」と組み合わせた多層防御も行える。

最新版では、メールの添付ファイルを自動で削除する設定により、マクロを含むMicrosoft Officeファイルが添付されたメッセージへの対応が可能。管理者がメッセージの件名に任意のコメント(削除理由など)をあらかじめ設定することで、メールユーザーはメールには添付ファイルがあり、削除されていることを把握できる。

添付ファイルにマクロが含まれるメッセージを検知した時のメッセージ処理ルールの設定

また、メール送信者の認証確認を行うことにより、なりすましメール防止対策を強化。メールの送信者偽称を防ぐ送信ドメイン認証技術(SPF,DKIM,DMARC)を利用して、メッセージの隔離などメール送信ドメイン認証違反のメッセージに対する処理を設定できる。

さらに、アンチウイルス、アンチスパムおよびコンテンツフィルタリングなど、あらかじめ設定した検知ルールで処理された結果をログとして記録できる。