ディー・エヌ・エー（以下DeNA）とヤマト運輸は、将来の自動運転社会を想定し、4月17日から2018年3月31日の期間、国家戦略特区である神奈川県藤沢市の鵠沼海岸、辻堂東海岸、本鵠沼の各エリアにて、自動運転社会を見据えた「ロボネコヤマト」プロジェクトの実用実験として、新しい受取り方を検証する2つのサービスを開始すると発表した。

実験では、車内に保管ボックスを設置した専用EV車両を使用し、届ける時間帯を10分刻みで指定でき、荷物を望む時間帯に望む場所で受け取ることができるオンデマンド配送サービス「ロボネコデリバリー」と、地元商店の商品をインターネット上で一括購入し、運んでもらうことができる買物代行サービス「ロボネコストア」の2つのサービス行う。

「ロボネコデリバリー」では、最寄駅や会社など、対象エリア内であれば、自宅以外の場所でも受取りが可能で冷凍・冷蔵品にも対応、荷物の到着予定時刻の3分前には、スマートフォン等に自動音声で到着を知らせる。配送対応時間は毎日8:00～21:00で、利用料金は無料。

オンデマンド配送サービス「ロボネコデリバリー」概要

一方「ロボネコストア」は、複数の地元商店の異なる商品を、自宅や外出先にいながらまとめて注文・受取りすることが可能なサービスで、こちらも冷蔵・冷凍品にも対応。荷物の到着予定時刻は、スマートフォンからリアルタイムで確認することができる。

配送対応時間は8:00～21:00間（店舗の営業時間に準じる）で、対象店舗は約20店舗を予定。利用料金は注文総額が3,000円未満の場合は324円（税込）で、3,000円以上は無料。

買物代行サービス「ロボネコストア」概要

実験は原則としてはドライバーによる有人運転を行うが、ドライバーは荷物の発送・受取りに関与せず、顧客自身が荷物を車両から取出す。実験では、サービス受容性の検証や、サービス利用時の細かな要望収集を行う。

なお、2018年を目処に、一部の配送区間における自動運転の導入を予定しているという。