日本サイバー犯罪対策センター(JC3)は16日、インターネットバンキングマルウェア「DreamBot」による感染や被害発生に対する注意喚起を行うとともに、感染チェックサイトの試験運用を開始した。

ランサムウェアの爆発的な増大の影に隠れがちだが、インターネットバンキングを狙うマルウェアも大きく増加している。トレンドマイクロが発表した国内レポート「ランサムウェアビジネスが法人にもたらす申告な被害」でも検出台数が10万件を突破、法人でも3万以上とインターネットバンキングを狙うマルウェアは国内でも大きく増加していることが記してある。

JC3は、金融犯罪対策や情報流出対策など産学官連携や国際連携を掲げ、取り組みを行う財団法人となる。JC3は16日、インターネットバンキングマルウェアGozi、およびその機能を引き継いだDreamBotの感染チェックサイトの試験運用を開始。注意喚起を行っている。

メール添付やリンクでのクリックで感染するDreamBotは、インターネットバンキングにログインした際に「セキュリティ上の理由」などを装った偽画面を表示させワンタイムパスワードを窃取し不正な振込みを実行する自動送金機能を有するものもあり、通常の手続きと異なる不審な画面にIDやパスワードを入力しないように呼びかけている。

また、DreamBotとGozの感染をチェックするサイトの試験運用も開始しており、ブラウザでアクセスしてチェックできる。

DreamBotとGozの感染をチェックする試験運用サイト(JC3内)