シチズン電子は3月13日、スマートフォンやタブレットなどの携帯機器で用いられる虹彩認証や、PCにおける顔認証などに対応可能な小型かつ高出力な赤外LED「CL-1500-IRA/1520-IRC」を開発したと発表した。

CL-1500-IRAは、虹彩認証用の光源として最適な810nm波長を出力する赤外LEDで、赤外光を眼に照射し、携帯端末に搭載されたカメラにより虹彩を撮影し識別を行うことを可能とする。一方のCL-1520-IRCは、広角レンズを搭載しており、PCの顔認証や監視カメラの夜間撮影に求められる「高出力・広指向角」を実現したという。

2製品ともにPackageサイズは3.5mm×3.5mmで、CL-1520-IRCは高さも2.3mmと低く抑えることに成功している。また、CL-1500-IRAが赤外光放射強度2900mW/sr、CL-1520-IRCが赤外光出力1300mW/1Aと、それぞれ世界トップクラスの性能を実現。対象物への確実な照射や、遠距離への到達を可能とするとしている。

なお、2製品ともに2017年4月よりサンプル出荷を開始する予定だという。

シチズン電子が開発した赤外LED「CL-1500-IRA/1520-IRC」のパッケージ外観