東京都・お台場の日本科学未来館は、コンピュータゲームの進化を一望する、"ゲーム"をテーマにした企画展「GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~」を開催する。会期は2016年3月2日~5月30日(火曜休館、ただし3月29日、4月5日、5月3日は開館)。開館時間は10:00~17:00。入場料は一般1,500円、18歳以下750円(土曜は650円)、6歳以下の未就学児は無料。
同展は、コンピュータやインターネットなどの情報技術とともに進化をつづけ、世界中のエンターテイメントを変えたコンピュータゲームの進化を一望するもの。2002年に英・ロンドン市のバービカン・センターでの開催以来、世界中を巡回し200万人以上を動員してきた展覧会の日本版となる。同展では、「ゲームってなんでおもしろい?」をテーマに、オリジナルコンテンツを多数追加し、リアルとの領域を越えて実社会に大きな影響を与えるようになったゲームの社会的、文化的な意味について、そして未来について、来場者と共に考える構成となっている。
同展会場では、ゲーム元年とも言われる1972年に登場したアーケードゲームのマスターピースとも言われる「PONG(ポン)」や、大ブームを巻き起こした「スペースインベーダー」をはじめ、貴重な筺体が揃う圧巻のアーケードゲームコーナーを皮切りに、家庭用ゲーム機の数々や世界を魅了したキャラクター、スマホゲームに至るまで、ゲームの創世記から現在まで150タイトル以上が一堂に集められ、実際にプレイすることができる形で展示される。
また、リアルに迫るユニークコンテンツを紹介するコーナーでは、今年の東京ゲームショウで話題となった、仮想世界の中に入り込んだかのような、新しい体験を実現するバーチャルリアリティー(VR)システムPlayStation VR(プレイステーション ヴィーアール)を先行体験することができる。そのほか「マインクラフト」など、ゲームとリアルを繋ぎ、新しい世界を作り出しているコンテンツを紹介し、少し先のゲームの未来をのぞく展示がされている。東京オリジナルコンテンツとしては、ゲームの仕組みや進化の過程、ゲームクリエイターの制作過程、研究者の工夫から、開発者たちの声なども紹介される。さらに、ゲームにハマる謎に迫った展示や、各界のゲーム好き研究者や文化人たちへのインタビュー映像も上映され、さまざまな角度から「ゲームがおもしろい理由」に迫るということだ。
また、今回は日本だけでなく海外でも人気が高いゲーム番組の元祖ともいわれている「ゲームセンターCX」とコラボレーションし、番組MCの有野課長(よゐこ・有野晋哉)が「GAME ON」宣伝課長を務める。有野課長は同展の宣伝課長就任に際し、次のようにコメントを寄せている。「僕が子供の頃、ゲームって百害あって一利なしって印象のモノでした。でも、どうですか、テレビゲームって未だに無くなってません。って事は、百害も無くて一利以上あるんです。親は自分がどんなゲームにハマったかを子供に伝え、子供は未来のゲームがどんなになるかをクラスメートに自慢できるイベントです。」