キヤノンITソリューションズは5月9日、メールフィルタリング/アーカイブソフトウェア「GUARDIANWALLの新たなラインアップとして、「GUARDIANWALL 仮想アプライアンス版」を販売開始した。

メールフィルタリング/アーカイブソフトウェア「GUARDIANWALL」の仕組み

同製品は、メールに含まれるキーワードや添付ファイルの種類などの各種検査と送受信先の配送条件を組み合わせることにより、情報漏洩を防止する。メール誤送信対策に有用な一時保留機能や添付ファイル自動暗号化機能、メールの利用状況を監査・確認するためのメールアーカイブおよび全文検索機能、統計情報やレポートの作成機能を備え、メールコンプライアンスの強化に貢献する。

特徴は仮想化基盤(VMware)に対応し、サーバ台数の削減やハードウェア資源の有効活用などを目的として導入が進む仮想環境で動作する点だ。動作に必要なゲストOSやミドルウェアが含まれており、あらかじめ最適化された構築済みの仮想アプライアンスとして提供される。

仮想アプライアンス版の特徴

導入・構築時のOSやアプリケーションのインストール作業が不要で、仮想環境に配置するだけで利用が可能となるため、稼動開始に必要な期間が大幅に短縮されるとともに、導入に必要なコストが削減できる。

「仮想アプライアンス版による導入コストの削減

ゲストOSやミドルウェアも含めたサポートはキヤノンITSが提供するため、メンテナンスなどの運用の負荷・コストが削減される。従来製品と比較して導入・運用時のコストを抑えつつ、メールにおける情報漏洩や誤送信などのリスクも低減する。

価格は、50ユーザーが新規購入の場合は118万5,000円、更新の場合は15万5,000円から。

同製品の開発にあたり、日本アイ・ビー・エムからの技術協力と同社の仮想環境(IBM PureSystems)における動作検証を受けている。