本田技術工業(ホンダ)は3月29日、"「ぶつからないクルマ」をより多くのドライバーへ"をコンセプトに、予防安全技術の事故回避支援システム「City-Brake Active System」を開発したことを発表した。

同システムは、フロントウインドウ上部に設置したレーザーレーダーが前方車両を認識し、約30km/h以下で走行中に追突の危険性が高いと判断したとき、ブザーとともにメーター内のインジケーター表示が点滅して警告し、ドライバーが減速しなかった場合には自動的にブレーキをかけ、追突を回避もしくは追突時の衝撃を軽減するというもの。

停止中や約10km/h以下での走行時に、前方約4m以内に障害物がある状況でアクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いなどによって必要以上にアクセルペダルを踏み込んだとシステムが判断した場合でも、ブザーとともにメーター内のインジケーター表示が点滅し、警告を促すと同時に、エンジン出力を制御して、発進を抑制する誤発進抑制機能も備えているという。

なお同社では同システムを乗車定員保護技術であるサイドエアバッグやサイドカーテンエアバッグと合わせて、安全装備を充実させた「Safety Package(仮称)」として設定し、2013年に発売される予定の新型「フィット」に適用する計画としている。

City-Brake Active Systemのイメージ