Intersilは9月6日(米国時間)、デュアルチャネル構成でともに最大6Aのドライブ能力を備えたMOSFETドライバ「ISL89367」を発表した。

同製品は、伝搬遅延25nsならびに20nsの立ち上がり/立ち下がりゲート信号でMOSFETをドライブするため、4.5Vから16Vを入力電圧範囲とする他のデバイスに比べてMOSFETで発生する電力損失を少なくすることが可能だ。

また、ハイサイドMOSFETおよびローサイドMOSFETの同時オンによる貫通電流を防止できるほか、効率の向上、EMIの抑制のために、ゲート信号のスイッチング遅延時間がプログラムできるようになっている。

ゲート信号のプログラム可能な遅延時間は内蔵タイマーによって最大270nsとなっているが、より大きな遅延が必要なアプリケーションにも対応できるように、高精度の入力スレッショルド性能を持つコンパレータを内蔵しており、これにより、簡単なRC回路によって、さらに大きな遅延を持たせることも可能となっているほか、高精度な入力スレッショルドにより、絶縁型電源アプリケーションで、2次トランス側の同期整流回路の設計を簡素化することが可能になると同社では説明している。

なお、同製品は4mm×4mmサイズの16ピンTDFNパッケージで、すでに量産受注を開始しており、1,000個受注時の単価は4.00ドルとしている。

デュアルチャネル6A MOSFETドライバ「ISL89367」