Intersilの昇降圧レギュレータ「ISL9110」

Intersilは8月22日(米国時間)、独自のHブリッジ昇降圧コントロールアーキテクチャを採用し、高効率と小型パッケージを両立させた1.2A出力の昇降圧レギュレータ「ISL9110」を発売した。

同製品は、電源回路の小型化を図りながら、出力電圧よりも高い入力電圧または低い入力電圧どちらからでも安定したレギュレーションを実現したもので、回路に必要な外付け部品はインダクタ1個とコンデンサ2個のみで済むという(固定出力電圧品の場合)。

また、小型の外付け部品が使えるように、スイッチング周波数は2.5MHzと昇降圧レギュレータとしては高めに設定してあるほか、降圧動作モードと昇圧動作モードの内部切り替え時の電源変動が小さいため、最適な出力電圧を選択することが可能となっている。

単一のリチウムイオンバッテリセルから、2.0V出力で2A以上、3.0V出力で1.2A以上の電流を駆動可能なほか、出力電圧可変品を使用した場合は、帰還抵抗値を選択することで出力電圧を最低1.0Vまで設定することができる。 入力電圧は1.8V以上で、降圧(ステップダウン)モードでの効率95%を達成しているほか、過電流やアンダーボルテージ、過熱に対するシャットダウン保護機能を搭載している。

なお、同製品は3mm×3mmサイズの12ピンTDFNパッケージで供給され、3.3V固定出力電圧品および5.0V固定出力電圧品と、出力電圧可変品が用意されており、1,000個受注時の単価は2.08ドルからとなっている。