Texas Instruments(TI)は、プログラマブル・ロジック・コントローラ、工業用オートメーションおよびその他のノイズに敏感なデータ・アクイジション製品に使用される、出力電力2Wの絶縁型電源向けに、フォトカプラ不要で最大85%の電力変換効率を実現する一次側用帰還トランス・ドライバとして絶縁型DC/DCコンバータ「TPS55010」を発表した。
同製品は、制御用FET内蔵の2W絶縁型電源コンバータで、各種の工業用製品をサポートする。出力電圧は抵抗分圧器およびトランスの巻線比で設定でき、100kHz~2MHzのスイッチング周波数範囲を提供する。また、スイッチング周波数はマスター・クロックに同期可能であることから、ノイズに敏感なデータ・アクイジション回路へのノイズを低減することが可能だ。
動作接合温度は-40℃~+150℃をサポートしており、実装面積の縮小に役立つ、放熱特性を強化した3mm×3mm×1mmのモノリシックQFNパッケージで供給される。
なお、同製品はすでに量産出荷を開始しており、1,000個受注時の単価(参考価格)は1.65ドルとなっている。