日経BPコンサルティングは5月16日、「第3回 モバイルデータ通信端末満足度調査」の結果を発表した。同調査は、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、イー・モバイル、ウィルコム、UQコミュニケーションズの6社を対象としたもの。

同調査では、過去2回と同様に「通信エリア(屋外)」、「通信エリア(屋内)」「データ通信速度」、「通信品質(接続までの時間)」、「通信品質(通信中の切断)」、「端末の価格」、「端末の性能/機能/使いやすさ」、「端末デザイン/サイズ」、「利用できるアプリケーション」、「月額利用料金」、「料金プラン/割引サービス」、「データ通信定額制」、「販売店・ショップ店員の対応」、「アフターサービス・サポート」の14項目に「総合満足度」を加えた15項目について、満足度を4段階(非常に満足/どちらかといえば満足/どちらかといえば不満/不満)で評価している。

総合満足度のトップは3年連続でNTTドコモとなった。同社は、総合満足度を含めると15項目中8項目で首位を獲得しているが、屋内外における通信エリアに対する満足度、通信品質や顧客対応度の尺度である「店員の対応」、「アフターサービス・サポート」に対する満足度が特に他の事業者と比較して高い。

第2位となったのはUQコミュニケーションズだ。項目別で見た場合、「データ通信速度」、「端末のデザイン/サイズ」、「利用できるアプリケーション」、「データ通信定額制」の4項目で首位だったが、特に「データ通信速度」に関する満足度は、昨年に続き他キャリアよりも突出している。

KDDI(au)はエリアと品質では、NTTドコモに次いで満足度が高いが、他の項目は全体の平均レベルよりも評価が低かった。同社はWiMAX/EV-DOのハイブリッドデータ通信端末の提供を開始したが、端末に対する評価が低いうえ、専用の利用料金の水準の高さが影響したせい料金面の満足度も高くなかった。ソフトバンクは、昨年と変わらずエリアと品質の満足度が平均よりも低い結果となった。

データ通信端末利用における顧客満足度 資料:日経BPコンサルティング