製品詳細の多くは英文表記が残る

製品詳細画面は上から「製品概要」、「特長」、「アプリケーション」、「ブロック図/ピン配置」、「パッケージ」、「特性」となっている。「製品概要」は2項目あり、上の項目をタップすると製品概要の本文が表示される。残念ながら、概要本文は英文表記のままである。「特長」の項目は1つだけで、タップすると特長が個条書きで表示される。これも英文表記のままだ。

「製品概要」の中で下の項目はデータシートで、タップするとインターネット経由でデータシートの内容がダウロードされ、表示される。インターネットに接続していない場合は、データシートは表示されない。データシートの言語は、この製品の場合は英語だった。

データシートの閲覧は、iPhoneの小さなディスプレイだと簡単ではない。スクロールと拡大を繰り返すことになる。データシートをひんぱんに閲覧するのであれば、iPadを使うことをお薦めする。ただし、データシートをダウンロードせずとも、製品詳細画面だけでおおよその情報は入手できる。内部ブロック図やパッケージのピン配置なども分かる。ただしここも日本語化されてはいない。英文表記が残る。

データシートの表示画面。iPhoneのディスプレイだと、そのままではかなり小さくて読みづらい。閲覧には拡大表示が必須だろう

オンライン購入画面は日本語化済み

また「特長」の下には「ご注文」メニューがあり、タップすると製品を注文する画面に切り換わる。この「ご注文」画面には「カートに入れる」ボタンがあり、ボタンを押すことで購入候補に選んだ製品をカートに入れておける。画面の下部には「カート」ボタンが常に表示されているので、このボタンを選択することでいつでも、カートの中身を確認できる。このあたりの画面はすべて日本語化されており、かなり使いやすい。

実際に購入するときは、「カート」ボタンを押してカートの中身を確認し、「オンライン購入」ボタンを押す。するとインターネットに接続し、販売代理店であるチップワンストップの、オンライン購入Webサイトが立ち上がる。Webサイトにはメーカー名と製品型番が入力済みなので、改めて型番などを入力する必要はない。

「ご注文」メニューをタップした後。注文コード、販売代理店名と「カートに入れる」ボタンが表示される。ちなみに日本ではチップワンストップが販売代理店である

カート画面から、「オンライン購入」ボタンを押した後。チップワンストップのオンライン購入Webサイトが立ち上がる。なお、立ち上がり直後の画面は非常に小さくて見にくい(掲載の画像は手動で拡大したもの)。拡大する必要があるだろう

営業所と販売代理店は世界各地域をリスト化

画面下部に常に表示されるメニューには「カート」のほか、「会社情報」、「お気に入り」、「設定」がある。「会社情報」メニューからは、営業所と販売代理店のリスト、会社概要、新着情報(ニュースリリース)などを閲覧できる。

「会社情報」ボタンを押した後の画面

「会社情報」画面をスクロールすると「新着情報」メニューが出てくる。英文のヘッドラインを押すとNXP SemiconductorsのWebサイトに接続し、ニュースリリースのページが立ち上がる

半導体ユーザーにとって重要なのは営業所と販売代理店の情報だろう。営業所と販売代理店のリストは英文で、しかも世界各国・地域の営業所または販売代理店が、アルファベット順にならべてある。このため、日本の営業所または販売代理店を見つけるためには「日本(Japan)」が出てくるまでスクロールしなければならない。これはかなりの手間だった。表記は英文で日本語化されていないのだが、海外の営業所と販売代理店を網羅しているリストなので、英文表記は仕方ないのかもしれない。

営業所のリスト。世界各国・地域の営業所がアルファベット順にならんでいる