ROME Proponoプロジェクトは9日(米国時間)、Atom Publising Protocolのサポート機能とブログクライアント機能を併せ持つJavaライブラリ「ROME Propono 0.4」をリリースした。バージョン番号は0.4だが、今回のリリースが一般に公開される最初のバージョンとなる。

Atom Publishing Protocol(APP)とは、AtomとHTTPを効果的に用いたWebパブリッシング技術のこと。Atomはこれまで、RSSと同様、Webサイトの更新情報を配信するために用いられてきたが、APPはさらにWebリソースの取得/作成/削除までもサポートする。APPは現在もIETF(Internet Engineering Task Force)によって標準化作業が進められている。

ROME Proponoは、そのAPPに対応したJavaクラスライブラリ。APPを使用するクライアントとサーバの開発を簡略化することを目的としている。

さらに、ROME Proponoはブログクライアント用のAPIも持ち併せている。対応するブログAPIはMetaWeblogとAtom。それらを一貫したAPIで取り扱うことが可能だ(将来的に他のブログAPIをサポートしたり、自分で拡張したりすることもできそうだ)。このAPIを用いれば、XML-RPCなどの詳細を意識することなく、ブログ記事の取得/作成/削除を行えるため非常に便利だ。

なお、ROME Proponoは、同じくjava.netにホスティングされているオープンソースプロジェクト「ROME」のサブプロジェクトという扱いになっている。ROMEは、RSS 0.9、RSS 1.0、RSS 2.0やAtom 0.3、Atom 1.0などフォーマットが乱立しているフィードを統一的なAPIで覆い隠し、どのフィードも透過的に取り扱えるようなJavaクラスライブラリの作成を目的としたプロジェクト。フィードの読み取りだけでなく、さまざまな形式のフィードを出力することもできる。