やめた方がいいハウスメーカー・工務店15選|会社選びに役立つポイントも解説

注文住宅は、まずハウスメーカー選びからスタートしますが、「悪質な業者だったらどうしよう」「きちんと理想が反映してもらえるだろうか」と悩み、依頼先がなかなか見つからない人も多いのではないでしょうか。

この記事では、やめたほうがいいハウスメーカー・工務店の特徴15選を詳しく解説します。後半では、業者を選ぶときのポイントや主要なメーカーの比較表も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

すぐわかる!この記事4つのポイント!
  • ハウスメーカ選びの1歩目は「カタログ一括請求」がおすすめです。無料で複数社からカタログを取り寄せることができ、ブランドごとの仕様や、家造りの雰囲気を知ることができるので積極的に利用しましょう!
  • 「やめたほうがいいハウスメーカー・工務店15選」では、ハウスメーカー選びの際に気をつけるべき部分を詳しく解説します。ハウスメーカーには、メーカーごとに得意不得意があるので、自分の理想のすべてが叶えられるとは限らないことを知りましょう。その上で、妥協できる点を決めることが大切です。
  • 家を建てた後の後悔はつきものです。「ハウスメーカー選びでよくある後悔・失敗事例」では、実際に建てた後に気がついた後悔をエピソードを交えて紹介しています。
  • 「主要メーカー比較|結局どこのハウスメーカーが良い?」では坪単価や保証期間などをもとに主要メーカーを比較しました。掲載しきれていないメーカーもたくさんありますが、ハウスメーカー選びの参考にしてください。

他のハウスメーカーの評価や評判が気になる人は、おすすめハウスメーカー・工務店ランキング30社を紹介した記事でまとめて比較できます。ぜひご覧ください。

目次

やめたほうがいいハウスメーカー・工務店15選

さっそく、やめたほうがいいハウスメーカーや工務店の特徴を詳しく解説します。目当ての業者に少しでも当てはまる部分がある場合は、他の業者も同時に検討しておいたほうがよいかもしれません。一つずつ、特徴を見ていきましょう。

①気密性・断熱性を重視しないハウスメーカー

エアコン効率を高め、省エネに貢献する気密性・断熱性は現代の家選びの重要なポイントです。また、2022年には断熱等級が改正され、国としても気密施工を重視するようになりました。

つまり現代の家を手掛けるハウスメーカーは、気密施工に注力しなければならない状況です。それでも気密性・断熱性を重視しないハウスメーカーは避けたほうが無難といえるでしょう。コストカット重視で性能不足あるいは技術不足の可能性があります。

②耐震等級3の取り扱いがないハウスメーカー

耐震等級3の取り扱いがないハウスメーカーは技術面に不安があります

耐震等級の基準を見てみましょう。国が定める耐震等級は次の1〜3でレベル分けされています。

耐震等級基準・補足耐震性
耐震等級1・数百年に一度程度の地震(震度6強~7程度)に対しても倒壊・崩壊しない
(損傷は許容するという意味)
・数十年に一度の地震(震度5程度)では損傷しない
耐震等級2・耐震等級1の1.25倍の地震に耐えられる
・災害時の避難場所は耐震等級2以上
耐震等級3・耐震等級1の1.5倍の地震に耐えられる
・消防署や警察所など災害時の救護、支援の拠点は耐震等級3

予算や地域特性の問題で耐震等級2以上を実現できないとしても、耐震等級3の技術やノウハウを持つハウスメーカーなら、可能な限り耐震性を向上させる施工を提案してくれるでしょう。

なお耐震等級2以上では、地震保険の割引対象になるほか損傷にも強いため、建設コストは耐震等級1よりも高くなるもののランニングコストは抑えられます。

③財務状況が怪しいハウスメーカー

財務状況に不安があるハウスメーカーに依頼するのは避けましょう。完成前に倒産する危険があるほか、完成したとしても保証を受けられなくなる恐れがあるからです。財務状況は次のポイントでチェックしましょう。

  • 支払いタイミング(支払い条件)
  • 住宅完成保証制度の利用可否
  • 受注速報のマイナスの多さ

支払い条件は、一般的に契約時10%、着工時30%、上棟時30%、引き渡し時30%です。契約時に50%以上の支払いを求めるなど相場を大きく超える場合には、ハウスメーカーが自転車操業状態であると考えられます。

住宅完成保証制度は、ハウスメーカーが倒産しても他社に引継ぎ工事費を保証する制度です。住宅完成保証制度を利用できれば、ハウスメーカーの倒産による被害リスクを軽減できます。

受注速報とは

受注速報は、ハウスメーカーが株主に対して公開する契約実績のことです。受注速報がマイナスまたは目標から大きく乖離する状態が継続している場合、ハウスメーカーは自転車操業状態の可能性があります。急いで利益を回収しなければ倒産するでしょう。

しかしハウスメーカーが利益を回収できるのは、建物が完成して施主に引き渡したときです。つまり受注速報でマイナスが継続しているハウスメーカーは、契約から引き渡しまでの期間を短縮しようとする可能性が高いといえます。

倒産リスクだけでなく、十分な打ち合わせをしてもらえず希望が反映されない恐れがあるため、受注速報は慎重にチェックしておきましょう。「ハウスメーカー名 受注速報」で検索すれば閲覧できます。

④長期保証・アフターサービスが手薄なハウスメーカー

長期保証やアフターサービスが手薄だと、トラブル時に相談しづらかったりメンテナンスコストが増大したりするため、長く住むことを考えるなら重視すべきポイントです。

保証期間は大手なら30~60年ですが、中小では法律で定められた最低保証期間の10年が目安です。保証期間中は無償で定期点検を受けられ、必要に応じて有償メンテナンスを依頼できます。

ただし、保証期間が長ければ良いというわけではありません。保証内容とその他のアフターサービスも吟味することが重要です。保証内容の詳細は後述します。アフターサービスには次のようなものがあるので、保証期間とあわせてチェックしておきましょう。

  • 24時間電話対応
  • 駆け付けサービス
  • 住み替えサポート
  • ローン・保険の相談サポート

⑤強引な営業をするハウスメーカー

次に挙げるように強引な営業によって契約を急かすハウスメーカーは、要注意です。

  • 頻繁な営業電話
  • 「近いうちに値上がりする」など判断を焦らせる営業トーク
  • 高圧的な態度によって質問しづらい空気を作る

施主の都合を考えない営業担当者には、住まいの希望も十分に伝えられない可能性が高いといえるでしょう。

疑問や問題もクリアにならないまま着工するリスクもあります。押し切られると後悔するため、少しでも不安があるときは契約しないことをおすすめします。

⑥値引きやキャンペーンでアピールするハウスメーカー

「今契約すれば値引きします」などと決断を急がせる営業や、オプション無料などの大型キャンペーンにも注意しましょう。お得アピールの背景には次のような事情がある可能性が高いからです。

  • 自転車操業状態で契約を急いでいる(倒産リスクがある)
  • 最初に高額な見積もりを出しているだけで、値引き後の価格が本来の価格

いずれにしても施主にとって好ましい状況ではありません。本当にお得かどうかを判断する方法は「ハウスメーカー選びに役立つポイント」で解説します。

⑦説明が不十分・正直ではないハウスメーカー

営業担当者の「できます」を信じすぎないようにしましょう。その言葉だけを信じて契約へ進んでしまうと、契約後に「やっぱり無理でした」と言われても取り返しがつきません。解約しても手付金が返ってこないなど、泣き寝入りになる恐れもあります。

理想を伝えたあとで、実現可否の理由まで正直かつ丁寧に説明してくれるハウスメーカーを選びましょう。言葉を濁したり、別の話をしてごまかしたりする場合は注意が必要です。

⑧予算にあわせた提案ができないハウスメーカー

高グレードのものばかりを提案してくる、予算にあわせた代替案を提示できないなど、打ち合わせの段階で問題があれば依頼をやめるのが無難です。

押し切られてしまうと予算を超えて生活が苦しくなったり、コストカットせざるをえずに結果的に低スペックの住宅になってしまったりするなど、後悔することになりかねません。

予算の問題で理想通りにはいかないことはありますが、提案力のあるハウスメーカーであれば、可能な限り理想に近づける提案や代替案を提示してくれるでしょう。提案がない場合は、施主のことを大切にしていないか技術・ノウハウ不足です。

⑨資材・設備の取り扱いの幅が狭すぎるハウスメーカー

資材や設備の取り扱い幅が狭すぎると、注文住宅であっても画一的になり理想をかなえにくいといえます。キッチンや外観など、こだわりが強い部分に多くの選択肢が用意されているハウスメーカーを選びましょう。

ただし、選択肢が限られていることはデメリットばかりと言い切れません。ハウスメーカー側としては複数の住宅で同じ資材や設備を使用できるため、大量購入によるコストダウンを実現できます。建築費用にもコストダウンが反映されるので、費用を抑えて注文住宅を建てたい人にはメリットです。

取り扱い幅が狭すぎる場合は考えものですが、ある程度制限されているくらいであれば費用面のメリットもふまえて検討しましょう。

⑩他社の悪口を言うハウスメーカー

他社の悪口を言うハウスメーカーは避けましょう。自社に強みがないために、他社を下げて自社を良く見せようとしているに過ぎません。悪口の内容に根拠がなかったり、虚偽であったりするケースも多くみられます。

営業担当者の変更を申し出れば改善する可能性はありますが、他社の悪口を言う営業スタイルを良しとしているハウスメーカー自体、不誠実だといえるでしょう。強みのないハウスメーカーに依頼しても理想はかなえられないため、他社を検討することをおすすめします。

⑪担当者が頻繁に変わる・人によって説明が異なる

担当者が次々に変わる、あるいは新たな人が増えるたびに説明も変わるようでは信頼性に欠けます。このような場合、次のようなリスクがあります。

  • 担当者が自社商品を理解しておらず実際の施工内容と説明が異なる
  • 雑談や遠回しな言い方が多く打ち合わせが不必要に長引く
  • 施工担当者に要望が十分に伝わらず理想とは異なる家が建つ
  • 家が建ったあとでは修復不可能なミスが生じる

担当者や説明内容がコロコロ変わるハウスメーカーとは契約しないようにしましょう。

⑫担当者との相性が悪い

担当者との相性が悪いと希望を伝えづらく、不安や疑問も解消しづらくなります。次のような場合は担当者の変更を申し出ましょう。

  • 夫婦の住まいにおいて所有権を持つ側の意見しか聞かない
  • 子供の存在を無視して大人にだけ話しかける
  • 希望や質問を伝えづらい雰囲気がある
  • 明確な理由はわからないが、どことなく信頼できない
  • 連絡の頻度・タイミングが合わない

もし担当者を変更してもなお相性が悪い場合は、ハウスメーカーの営業方針や人材育成の方向性自体と相性が悪い可能性があります。そのときは他社を検討することをおすすめします。

⑬SNS上の評判が悪い

SNSでは施主の生の声が見られるためチェックしておきましょう。SNS上でトラブルにまつわる口コミが多いなら回避するのが無難です。

ただし、契約者数が多いハウスメーカーは口コミ数が多いため、悪い評判以上に良い評判があるケースもあります。

「担当者は良くなかったが建った家には満足している」といった口コミが悪評の大半を占める場合は、担当者を変更することで問題がクリアになることもあるので、内容次第で検討しましょう。

⑭工事現場に問題がある

検討中のハウスメーカーの工事現場を見つけたら、周辺を含めて観察してみましょう。次のような状況の場合、管理能力に問題を抱えている可能性があります。

  • 工事現場や周辺の道路が汚い
  • 整理整頓されていない
  • 職人がヘルメットを被っていない
  • 近隣住民と揉めている

現場の管理能力に問題があると、工期遅れやミス、危険な事故につながりかねません。また、家が建ったあとで隣人とトラブルになるリスクもあります。

⑮身内・友人・知人との関係が深いハウスメーカー

内情がよくわかり信頼できそうという点では、身内・友人・知人との関係が深いハウスメーカーが好ましいように思えますが、そうとも言い切れません。住宅に不備があった場合やトラブルが生じた際に指摘しづらいためです。

特に気を遣ってしまう相手と関係の深いハウスメーカーは避けるのが無難でしょう。また、家族の計画や年収などの個人情報が知られる可能性もあります。

ハウスメーカー選びでよくある後悔・失敗事例

家づくりには、自分に合ったハウスメーカー選びが重要です。ハウスメーカー・工務店選びに後悔しないように、失敗事例や後悔したエピソードを見て学びましょう。

ハウスメーカー選びでよくある失敗ランキング

マイナビ編集部の調査では、ハウスメーカー・工務店選びに関してさまざまな失敗エピソードが集まりました。なかでもよくある失敗・後悔事例をランキング化し、エピソード例をまとめたので参考にしてください。

1位:対応者の対応に関する失敗・後悔

初めて問い合わせた時、押し売りのような感じがあって不満に感じました。

都度出てくる見積りが、一部二重計上だったり、 項目が不足していたりすることが何度かあった。 項目が多かったのもあるが、お金に関することだったため、きちんと確認した上で提示してほしかった。

2位:アフターサポートに関する失敗・後悔

点検プランのアフターサービスがあるにも関わらず、スタッフの方が点検に来てくれないのがとても残念に感じます。 完成後はアフターサービスの請負会社と連絡を取るのだが、あまり迅速に対応してくれない。

一度、家を購入し、実際に家が建ち、年数を重ねていくと対応が少し手薄になってくると感じることがあります。

3位:価格に関する失敗・後悔

オプションをつける必要性が出てきて、それを合わせると支払いがやや高めになります。コスト面でちょっと不満に思ったのが印象的です。

大手であるからこそかなり値段が高くなる、これでも抑えた方ですが、追加すればするほどどんどん上がっていく。

4位:施工ミスに関する失敗・後悔

着工がスタートし、現場に見に行ったところ、図面とは違う点がいくつかあり、残念だった。

5位:スタッフ同士の連携に関する失敗・後悔

建築部門と現場の建築の人との連携が微妙でした。

営業と工務のやり取りがうまくいっていなく、板挟みになった。

6位:標準仕様の設備に関する失敗・後悔

標準装備が少なく感じました、多くはオプションから選び費用が多くかかりました。

7位:スケジュールに関する失敗・後悔

工程表通りに進まないことが多かった。

8位:サービスに関する失敗・後悔

小さい子供を連れての商談だったが、子供を預けるなどのサービスがなかったこと。

専門の設計士の方がいないため、出してもらった間取り図に納得いかず、結果自分たちで図面を引いて作ったため、設計の質は高くないと感じた。

9位:その他の失敗・後悔

展示場が少し古かったので設備の参考にならなかった

利用者のための特典や付帯サービスに差別化を図っているものがあまりありませんでした。

編集部

エピソードのなかで特に目立ったのが、担当者の対応に関する後悔・失敗でした。先にも述べたように、強引な営業をする・説明が不十分・提案力が足りないというような担当者に対して、後悔や失敗を感じた人が多いようです。
また、保証やアフターサービス・価格面に関しても不満の声が目立ちました。サービスや見積もりの内容は契約前に隅まで確認しておくと安心です。
ローコスト住宅を建てる場合は上記とは異なる後悔や失敗が起こる可能性もあります。次の記事を参考にしてください。

※紹介する口コミや満足度は、マイナビニュース不動産査定編集部がおこなった独自アンケート調査結果によるものです。(調査方法:クラウドワークス/調査期間:2023年7月/回答者数:40人)

“危ない”“欠陥住宅”などの口コミがある業者の特徴

ハウスメーカーを調べていると、なかには「やばい」「危ない」「欠陥住宅」といったマイナスの評価・評判がついたハウスメーカーが見つかるとこもあるでしょう。

そうしたマイナスの口コミがみられるハウスメーカー・工務店には、共通して次のような特徴があります。

  • 契約や請求を急かされる
  • 細かい部分に施工不良が見られる
  • 営業やアフターサポートの対応が悪い
  • カタログや契約時の説明と仕上がりが異なる
  • 伝えた予算をオーバーした提案をされる

上記のような特徴に当てはまる業者の場合、住み始めてから細かい施工不良が見つかったり、頼んだ内容と違う施工がおこなわれたりと、トラブルに発展することも多いです。

危ないハウスメーカーを選ばないためには、複数の業者を比較することをおすすめします。また、実績の少ないハウスメーカーや工務店を避けたり、施工事例や体験談を紹介したブログ・SNSで評価を調べてみたりすることもおすすめです。

ハウスメーカー選びのポイント・注意点

やめたほうがいいハウスメーカーがわかったところで、次は優良なハウスメーカーを選ぶためのポイントを見ていきましょう。

ハウスメーカー選びのポイントを詳しくまとめたこちらの記事もおすすめです。

複数社を比較して検討する

希望するハウスメーカーがあるとしても、複数社に相談することをおすすめします。最初から1社に絞ってしまうと比較材料がないため、ハウスメーカーの言うことがすべて正しく思えてしまう可能性があるため要注意です。

複数社の見積もりと提案内容を比較すれば、次のことが見えてきます。

  • ハウスメーカーごとの強み・弱み
  • 予算と提案内容のバランス
  • 説明が十分であるかどうか
  • 担当者との相性の良し悪し
  • 契約・保証内容の違い

1社では実現不可能な希望が他社ならかなえられるケースもあります。さまざまな選択肢があることを知って、検討材料を増やしましょう。

保証・アフターフォローの期間と内容を確認

ハウスメーカーごとに保証・アフターフォローの期間と内容には違いがあります。例を見てみましょう。

比較項目長期保証期間
(構造)
長期保証継続条件短期保証期間
(設備)
アフターフォロー他
A社30年10年目以降5年ごとに
必要なメンテナンスを実施
2~5年メンテナンス依頼24時間対応
B社60年
(初期保証30年)
初期保証期間終了後は
有償補修の実施で延長
2~10年24時間365日電話窓口
C社10年なし(延長不可)2年地盤品質保証20年

法律で定められた保証期間は10年間です。それ以降の保証は、ハウスメーカーごとに保証延長期間や条件が決められています。

長期保証期間中は家の状態をチェックする点検が無償で受けられ、さらに必要に応じて無償または有償の工事に対応してもらえます。ただし、導入した設備に関する保証は建物の保証とは別です。2~10年ほどの短期の保証期間が設定されていることが多いです。

このほか、ハウスメーカーのグループ会社で保険相談や売却相談に応じるなど保証はメーカーによって異なります。詳しい内容は担当者に尋ねてみましょう。

実際の建物を見学に行く

モデルルームと完成した建物が異なるケースがあるため、できる限り実物を見に行きましょう。

実際の建物を見る方法には、ハウスメーカーが実施する完成見学会または入居宅訪問の2種類があります。違いとメリットを表にまとめました。

種類完成見学会入居宅訪問
概要完成したばかりの入居前の建物の見学会ハウスメーカーで建てた入居者がいる住宅に訪問
メリット・広さや設備の細部を見やすい
・建てる家のイメージが具体的になる
・入居者の声を聞ける
・生活をイメージしやすい

ただし、いつでも開催されているわけではありません。まだ注文住宅を建てることを決めていない段階でも気になるハウスメーカーには連絡して、見学可能なタイミングがあれば参加しておくことをおすすめします。

理想の優先順位を決めておく

ハウスメーカーの提案はどれも魅力的に思えるため、話をするうちに理想が高くなっていく可能性があります。同時に費用も膨らんでしまうため、予算と理想の優先順位をある程度決めておきましょう

次のようなポイントに注目して考えることをおすすめします。

  • ライフスタイル(住居費にかけられる金額のバランスに関係)
  • ライフプラン(家族の計画、学費、介護、老後など)
  • 導入したい設備の使用頻度(使用頻度が低いなら優先度を下げるなど)

たとえば毎週の外食を楽しみにしている家族が、住宅ローンの返済額だけで生活がギリギリになる予算で家を建ててしまうと、いつもの楽しみがなくなってしまいます。生活へのストレスが溜まることも考えられるため、資金繰りを見直したほうがよいでしょう。

建築以外にかかる費用一覧

予算を考えるうえでは、建築以外にかかる費用を把握しておくことも重要です。主な費用の項目と相場を表で見ておきましょう。

費用の項目相場
登録免許税不動産価格の0.4%
印紙税500万円超1千万円以下:5,000円
1,000万円超5,000万円以下:1万円
5,000万円超1億円以下:3万円
※2024年3月31日までの軽減税額。以降は倍額。
不動産取得税固定資産税評価額-1,200万円×3%
住宅ローン手続き費用融資金額の1~3%
火災・地震保険2~13万円(5年分一括払いの場合)
※地域・構造・保険金額などによって異なる
引越し費用7万~35万円
※人数・時期・距離によって異なる
インテリア、電設工事費数万円~
土地購入費用(土地を購入する場合)土地購入代金+印紙税+登録免許税
仲介手数料(土地を不動産会社の仲介で購入する場合)取引価額×3%+6万円+消費税
司法書士報酬(各種書類手続きを依頼する場合)2万~5万円

また月々の収支を計算するときは、経年劣化の補修に備えて修繕費を積み立てておく必要もあります。

主要メーカー比較|結局どこのハウスメーカーが良い?

最後に主要なハウスメーカーの坪単価、長期保証期間、アフターフォロー、主な特徴の比較表を見て相談先をイメージしてみましょう。

スクロールできます
企業名タマホームオープンハウスアキュラホームパナソニックホームズヘーベルハウス積水ハウス
坪単価44万円55万円84万円92万円96万〜130万円85万〜115万円
保証期間60年10年35年(初期保証20年)60年(初期保証35年)60年(初期保証30年)永年可(初期保証30年)
アフターフォロー・地盤保証制度
・住宅瑕疵担保責任保険
・シロアリ10年補償
・地盤保証システム
・住宅瑕疵担保責任保険
・定期点検、メンテナンス・地震建て替え保証
・24時間365日相談受付
・24時間365日相談受付
・月1回の相談サービス
・売却、信託、介護、相続、
保険等のサポート
・24時間365日相談受付
・Netオーナーズクラブ
・積水ハウスオーナーでんき
・売却、住み替え、リフォーム
主な特徴中間マージンカットによる
コストダウンを実現
都会の好立地を
リーズナブルに提供
完全自由設計、全館空調
心地よい空間を生み出す
「大収納」の家
部材はパナソニック製品で統一
超高層ビルレベルの制震性
制震装置を備える
強靭な鉄骨造、高断熱性
邸別自由設計
環境と共生する住まいづくり
リンク

なお、表の坪単価は各社が公式で発表しているものではなく、マイナビ編集部で独自に調査したおおよその価格帯です。土地の広さ・地域・間取り・オプション追加の有無など、さまざまな要因で大きく変動する可能性もあります。

そのため坪単価をより正確に知りたい場合は、見積もり時に各メーカーに問い合わせましょう。

まとめ

やめたほうがいいハウスメーカーを一言でまとめるなら、不誠実・技術不足なハウスメーカーです。理想と異なる家が建ったり倒産による被害にあったりするリスクがあります。しかし、どれだけ担当者が誠実であっても技術不足なら理想はかないません。

技術のある誠実なハウスメーカーを選ぶためには、やめたほうがいいハウスメーカーの特徴をおさえて見極めることが大切です。そのうえで複数社を比較し、自分の理想に最も近づけられるハウスメーカーを検討しましょう。

また、予算と理想の優先度を決めておくとハウスメーカーへの相談がスムーズになるので、準備を進めておくこともおすすめします。

※「マイナビニュース不動産査定」は以下に記載されたリンク先からの情報をもとに、制作・編集しております。
https://www.land.mlit.go.jp/webland/
https://www.rosenka.nta.go.jp/
https://www.retpc.jp/chosa/reins/
https://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet
https://www.zentaku.or.jp/cms/wp-content/uploads/2022/02/2021-fudousan-anke-to.pdf


◆記事で紹介した商品・サービスを購入・申込すると、売上の一部がマイナビニュース・マイナビウーマンに還元されることがあります。◆特定商品・サービスの広告を行う場合には、商品・サービス情報に「PR」表記を記載します。◆紹介している情報は、必ずしも個々の商品・サービスの安全性・有効性を示しているわけではありません。商品・サービスを選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品・サービススペックは、メーカーやサービス事業者のホームページの情報を参考にしています。◆記事内容は記事作成時のもので、その後、商品・サービスのリニューアルによって仕様やサービス内容が変更されていたり、販売・提供が中止されている場合があります。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

マイナビニュース不動産査定編集部は、家の売却、家づくり、リフォームなど不動産に関わる様々な情報をわかりやすくお届けします。

目次