NECは、米国ニューヨーク州にあるジョン・F・ケネディ国際空港(JKF空港)が同社の顔認証システム「NeoFace(ネオフェイス)」を入国審査用に導入し、すでに稼働を開始していると発表した。

米国では、セキュリティの向上とスムーズな入国審査の実現を目的に、国土安全保障省 税関・国境取締局が全米の国際空港の出入国管理を強化しており、JFK空港へのNeoFace導入もその一環として行われたもの。現地SIerであるUnisysを通じて提供された。

NeoFaceでは、入国審査用の自動ゲート(Unisysが設置)で読み取ったeパスポートの顔写真データと、ゲートに備え付けられたカメラで撮影した旅行者の顔写真をリアルタイムで照合し、入国者がeパスポートの顔写真と同一人物かどうかを判別する。

既にJFK空港は、ビザ免除プログラムを使って初めて米国に入国する外国人旅行者や、eパスポートを保有する米国籍の帰国者を対象にNeoFaceの運用を開始している。なお、同システムは、JFK空港以外でも米国アリゾナ州交通局、ブラジル主要14国際空港における税関業務など、これまでに40カ国以上で導入されているという。