説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「満充電を90%に抑えるにはどうしたらいい?」という質問に答えます。

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iPhoneに採用されているリチウムイオン(ポリマー)バッテリーは、100%の「フル充電」状態が長く続くと、はやく劣化するとされています。リチウムイオンバッテリーにメモリー効果はないので毎回使い切る必要はなく、残量が20%あたりに低下したときに充電を開始し80%程度で充電をやめる、という使い方を続ければバッテリーは長持ちします。

つまり、20~80%の間で継ぎ足し充電しつつiPhoneを使い続けることが、バッテリーの劣化を防ぐ秘訣というわけです。なお、「20%」と「80%」はあくまで目安で、厳密なものではありません。満充電(100%)の状態で長時間放置しなければ、バッテリーが劣化する原因にはならないでしょう。言い換えれば、バッテリーを使い切る前に充電を開始し満充電のまま放置しないよう気に留める、くらいの心構えで使えばじゅうぶんです。

iOSに満充電を通知してくれる機能はありませんが、その要求を満たす機能を備えたサードパーティー製アプリはいくつか存在します。ここに紹介する「ChargeTimer」(85円)は、充電完了を音で知らせるアラーム機能のほか、アラームを鳴らすバッテリーレベルを5~100%の範囲で指定できます。指定した時刻にアラームを鳴らし充電をうながす機能もあります。バッテリー駆動時間(平均/最長/最短)を最長365日記録する機能を利用すれば、バッテリーの劣化傾向を知ることも可能です。

写真で解説

指定したバッテリーレベルに達したときアラームで知らせてくれるアプリ「ChargeTimer」。10種類のアラーム音も用意されています