クラウドの状況を確認する

OneDrive(およびOneDrive for Business)を使っていると、さまざまなエラーに遭遇することがある。すべての現象に出くわしたわけではないが、その一部を紹介したい。

  • OneDriveの「0x80070185: クラウド操作が失敗しました」エラーが発生した状態

上記の「0x80070185: クラウド操作が失敗しました」は、ローカルストレージのOneDriveフォルダーとクラウドの同期中にファイル操作を行うと発生しやすい。画像をよく見ると、ファイル同期中を示すプログレスバーが確認できるだろう。この処理が完了した後にファイルを操作すればエラーは回避できる。

  • 同じくOneDriveの「0x8007016A: クラウドファイルプロバイダーが実行されていません」が発生した状態

上記の「0x8007016A: クラウドファイルプロバイダーが実行されていません」は、少々分かりにくい。前述したエラーと同様に注目すべきは、コメント「可用性の状態」(サービスが問題なく使える状態)だ。Availability(アベイラビリティ)Statusと読み替えた方が一部の読者諸氏にはわかりやすいかもしれない。このエラーは、クラウド側の応答がない状態だ。

OneDriveには、バッテリー駆動時に同期処理を停止する設定が備わっている。問題がなければ、この設定を有効にして同期を一時停止すれば、エラーを回避できる。

  • 同期を実行するには、通知領域のOneDriveアイコン→メッセージと順にクリック/タップする

  • OneDriveの設定で、同期処理の一時停止を行える

このほか、スクリーンショットを用意できなかったが、大量のファイルを同期(アップロード)する際も「0x8007016A」エラーが発生したことがあった。筆者は取材で撮影した写真をOneDriveに格納しているが、場合によっては数GBにおよぶため、クラウド側が“つまって”しまったのだろう。

なお、OneDriveのサービス稼働状況は「サービスの状態」、OneDrive for BusinessはMicrosoft 365管理センターの「サービス正常性」で確認できる。

阿久津良和(Cactus)