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ネットワーク要らずでファイル共有

Windows 10 バージョン1803から実装された近距離共有は、Bluetoothおよび無線LANを通じてファイルやURLリンクを他のPCと共有する機能である。百聞は一見にしかずということで、まずはファイル共有の手順をご覧いただきたい。

  • 近距離共有を有効にするには、「設定」の「システム/共有エクスペリエンス」でスイッチをオンに切り替える

  • 任意のファイルを右クリック/長押しし、コンテキストメニューの「共有」をクリック/タップする

  • 共有先として現れたPCをクリック/タップで選択する

  • 近距離共有によるファイル共有の準備が始まる

  • こちらは受信側のPC。ファイルを受信するかどうか確認されるので、「保存」ボタンをクリック/タップする

  • これでファイルの受信が始まる

  • 受信完了後は通知メッセージが変化し、「フォルダーを開く」ボタンをクリック/タップすれば、ダウンロードフォルダーが開く仕組みだ

以前からWindowsはネットワークと共有フォルダーを用いたファイル共有機能を備えてきた。PCの操作やネットワーク、アカウントに関する設定あれば、手軽なファイル共有が可能になる。だが、近距離共有ではネットワークの設定も要らずにファイルの共有が行える(異なるネットワークにつながっていても共有できる)。

閲覧サイトのURLもスムーズに共有

近距離共有はMicrosoft Edge経由で閲覧サイトのURLを共有する機能も備えている。こちらの機能も同じように手順をご覧いただきたい。

  • 事前にEdgeの「…」(設定)→「ツールバーに表示」→「このページを共有する」と順にクリック/タップして機能を有効にし、任意のサイトにアクセスしてから共有ボタンをクリック/タップする

  • ファイル共有時と同じウィンドウが現れたら、共有先となるPCをクリック/タップで選択する

  • 受信側のPCでは、リンクを共有するかどうかの確認をうながされる。「開く」ボタンをクリック/タップすればMicrosoft Edgeなど既定のWebブラウザーでWebサイトへのアクセスが始まる

文字列の共有は、Windows 10 バージョン1809で実装されたクリップボード機能を使えば代替可能だが、クリップボードの共有はMicrosoftアカウント/職場または学校アカウントへのサインインが必須となる。そのため、普段からローカルアカウントでWindows 10を使用している場合や、すぐそばで仕事をしている人にちょっとデータを送りたい場合などに利便性の高い共有機能といえるだろう。

阿久津良和(Cactus)