Microsoftは6月11日(米国時間)、Webブラウザ「Microsoft Edge」のリリースサイクルを現行の4週間から2週間に短縮すると発表した。Edge 152 安定版(8月27日リリース予定)以降から新サイクルが適用される。

新サイクルでは、アップデート1回あたりの変更規模を従来のおよそ半分に抑え、2倍の頻度で提供する。これにより、ユーザーは新機能やセキュリティ関連の改善、パフォーマンス向上などをより迅速に利用できるようになる。また、変更範囲が小さくなるため、リリース後に互換性の問題などが発生した場合でも、原因の特定や検証を進めやすくなる。

一方、複雑なシステム環境を管理する企業組織にとって、更新頻度の上昇は検証負担の増加につながる可能性がある。この課題に対応するため、Microsoftは企業向けの「Extended Stable(拡張安定)」チャネルでは、引き続き8週間サイクルでの更新を維持する。拡張安定は2021年に導入されたチャネルで、長期的かつ予測しやすい更新リズムを必要とする組織向けに提供されてきた。

新サイクルで拡張安定チャネルでは、バージョン番号で4リリースごと(例:156、160、164)に更新を受け取る形となる。重要なセキュリティ更新は安定版と拡張安定版の双方に提供されるが、新機能の提供タイミングは異なる。安定版では2週間ごとに新機能や改善が届く一方、拡張安定版では機能更新が8週間単位にまとめられる。  

今回の変更は、Googleが3月に発表したChromeのリリースサイクル短縮と歩調を合わせた動きとみられる。Microsoft EdgeはChromiumを基盤とするブラウザであり、Google Chromeと同じ基礎技術の上に構築されている。

Googleは、Chromeの安定版とベータ版を2026年9月から2週間ごとに提供する。対象はデスクトップ、Android、iOSで、Chrome 152 安定版(8月25日リリース予定)以降から新サイクルに移行する。ChromeもExtended Stableチャネルでは8週間サイクルを維持する。

一方、独自のブラウザエンジンを採用する「Mozilla Firefox」は、現時点でメジャーバージョンを4週間のリリースサイクルで提供している。ただし、Firefoxも、メジャーバージョン間のマイナーアップデート(ドットリリース)の頻度を従来のサイクル中1回程度から週1回程度へと引き上げており、セキュリティ脆弱性への対応を迅速化するアプローチをとっている。