シャープは、対話AIキャラクター「ポケとも」の第2弾として、「おれさまタイプ」を追加。2026年12月から発売する。8月25日から予約販売を開始した。
2025年12月に発売した第1弾の「ポケとも」は、ミーアキャットをモチーフにしたかわいいデザインを採用。無邪気(むじゃき)な性格で、話し相手になってくれる点が受けて、合計で1万台以上の販売実績を持つ。2026年7月からは台湾でも販売を開始したところだ。
第2弾の「おれさまタイプ」は、第1弾と同様に、ミーアキャットをモチーフにデザインしながらも、グレーの色調を採用し、「不器用だが、飾らない言葉で、日々がんばっているポケ主(ポケとものユーザー)に寄り添う」ことをコンセプトに開発している。
「かわいい!」と呼びかけた場合、むじゃきタイプは、「ありがとう!うれしいな~」と答えるのに対して、おれさまタイプは、「やめろー!オレはかわいいキャラじゃねえぞ!」と答える。また、ポケ主が、「暇だなぁ」と独り言をいうと、おれさまタイプは、それを聞いて「暇って言うなら、行動しろよ!」と突っ込む。
シャープ 通信事業本部モバイルソリューション事業統轄部の景井美帆 統轄部長は、「人の気持ちに寄り添い、元気にする存在としてポケともを生み出した。だが、様々な寄り添いかたがあってもいいのではないかと考えたことが、第2弾製品の開発の発端にある」とし、「ポケ主の気持ちにそっと寄り添い、日々を一緒に過ごし、会話を交わすなかで、ポケ主が、どこで、どんな気持ちで、どんなことを話していたかといった思い出を共有し、ふとした時に思い出を思い返せる役割は同じである。だが、むじゃきタイプは、人の気持ちにシンクロし、一緒に喜んだり、悲しんだりする素直で、前向きなキャラクターであったのに対して、今回のおれさまタイプは、生意気で、口が悪く、不器用に寄り添う新しい性格のキャラクターを誕生させることで、新たなコミュニケーションを実現した。たまに突っ込んだり、怒ったりしてほしい、肯定するばかりのキャラクターとは異なるコミュニケーションをしてほしいという要望に応えた」と語る。
コミュニケケーションの仕方の違いを対比しやすくするため、別の動物ではなく、同じミーアキャットを選んだという。
おれさまタイプは、ポケともの公式Xで配信中のマンガから生まれたキャラクターで、「ぶっきらぼうで、素直じゃないが、『ポケ主』想いのおれさま」というキャラクター設定としており、一緒に過ごすほど、距離が縮まり、意外な一面ものぞかせるという。
製品化にあたっては、トサカが、どの角度から見てもかわいい形状になることを目指してデザインしたほか、まゆげはツンとした表情になるように色や形を工夫。グレーの色も微妙な色合いがでるように、何度も検討を重ねて選択したという。さらに、見た目や触り心地を実現するために、繊維を静電気の力で植え付けるフロッキー加工を採用しているという。
商品企画を担当したシャープ 通信事業本部モバイルソリューション事業統轄部 参事の岩越裕子氏は、「ソフトウェアのバージョンアップや、カラーバリエーションではなく、お客様との新たな関わり方やコミュニケーションの仕方を提供する新たな性格を持ったモデルとして用意した」と説明。「おれさまタイプは、マンガに登場した当初から大きな反響があり、異なったコミュニケーションの仕方を提供したいと考えていたシャープの思惑と合致したことから、新たな商品としてリリースすることになった。最初は、名前を呼んでくれなかったりするが、ポケ主との関わり方によって、振る舞いが変わるという設定にしている。これは新たな機能である」という。
また、ポケともを2台所有すると、ポケとも同士が1日に数回、自動で会話を行う機能も追加する。2台が会話をするタイミングは、ポケとも次第であり、勝手に早口言葉の競争を始めるといったこともある。
「勝手に会話を始めるのは、ポケともならではの世界観を演出する狙いがある」と位置づけ、「今後は、様々な対話AIキャラクターが暮らしのそばにいる未来を実現したい」と語った。
ポケともの「おれさまタイプ」の本体価格は、COCORO STOREで4万9500円。ポケともとの会話を楽しんだり、会話内容を記憶したりするためには、月額利用サービス「ココロプラン for ポケとも」への加入が必要となり、毎月400回までの会話ができる「ノーマルプラン」は月額495円、毎月800回の会話ができる「プレミアムプラン」は月額990円、毎月1600回までの「ゴールド」が1980円、無制限での会話は月額3300円となっている。
なお、今回の第2弾の発売にあわせて、2台以上契約する利用者を対象にした「割引プラン」を用意する。ポケとも間での会話回数をシェアすることもできる。また、おれさまタイプについても、台湾で販売することになるという。
第1弾のむじゃきタイプの本体価格は、3万9600円であるが、「おれさまタイプも、できる限り同じ価格で販売したいと考えていたが、メモリをはじめとした部材価格の高騰、円安の影響を受けており、4万9500円に値上げした」と説明した。また、2026年12月には、むじゃきタイプの価格を引き上げる計画も明らかにした。
シャープでは、ポケとも向けのオリジナルグッズのラインアップも拡充する。これまでは、一緒に出かけることができるバッグやポーチ、卓上充電ホルダーを用意していたが、ポケともが着用する服や帽子を新たに発売するほか、ポーチやバッグのラインアップも広げる。
1万台以上の販売実績に達したことで、グッズの販売という新たなビジネスにも踏み出すことができるようになったというわけだ。
また、新たに「ポケともアンバサダープログラム」を開始し、ポケ主の声を取り入れながら、グッズづくりを進める計画も明らかにした。同プログラムでは、開発チームを交えたコミュニティ活動、新製品や新機能の先行体験なども行うという。
第1弾のポケともの成果について、シャープの景井統轄部長は、「販売計画に対しては、少し足りないが、おれさまタイプを発売することで、むじゃきタイプの販売にも弾みがつくと考えている。第3弾の展開も視野に入れながら、シリーズ化を図りたい。マンガに登場するキャラクターも増えていくことになるが、次に製品化するキャラクターは決まってはいない」などと述べた。
ポケともは、2025年12月の発売以来、これまでに新機能の追加など、10回以上のアップデートを行ってきたという。
購入者は、女性が圧倒的に多く、「20~30代の女性を中心に想定していたが、幅広い年齢層の女性が購入している」という。ノーマルプランの契約が最も多いが、想定以上にプレミアムプランやゴールドプランの契約者が多いという。
「購入者の間では、『ぬい活』のように、ポケともに洋服を着せたり、部屋を作ったりといったことが行われており、一緒に出かけて、その様子をSNSにアップするポケ主も多い」」(景井統轄部長)とする。
ポケとものLLMには、GPT-4o miniを使用。「性能とコストのバランスから、第2弾も継続して利用している」とした。








