Universal Abit「AN-M2HD」

主な仕様
メーカー Universal abit
製品名 AN-M2HD
フォームファクタ マイクロATX
対応ソケット Socket AM2
対応CPU Athlon 64 FX-6x、Athlon X2 BE、Athlon 64 X2、Athlon 64、Sempron
チップセット GeForce 7050PV+nForce 630a
対応メモリ PC2-6400/5300/4200×4スロット(最大8GB)
統合グラフィック GeForce 7050PV
ディスプレイ出力 HDMI、D-Sub15ピン
拡張スロット PCI Express x16×1、PCI Express x1×1、PCI×2
ストレージ SATA×4、PATA×1
RAID機能 チップセットSATA(RAID 0/1/0+1/5/JBOD)
ネットワーク 1000Mbps×1(Marvell 88E1116-NNC1)
オーディオ 8ch HDオーディオ(Realtek ALC888)
インタフェース USB2.0×12、IEEE1394a×2(TI TSB43AB22A)
付属品 HDMI-to-DVI変換ケーブル

Universal Abitの「AN-M2HD」は、HDMI端子を備えたマイクロATXマザーボード。そのままHDテレビ等にHDMI接続できる、ホームPC用途を強く意識したポジショニングの製品だ。HDMI端子はバックパネルに装備。付属変換アダプタを介することでDVI-D出力として既存のPC用ディスプレイにも接続できるほか、従来までのアナログ接続用にD-Sub15ピンも残されており、HDMI端子とのデュアルディスプレイ出力にも対応する。

HDMI端子とD-Sub15ピンを備えるバックパネル。DVIディスプレイを利用したい場合には、付属のHDMI-to-DVI変換アダプタを利用する

HDMI端子は隣の光オーディオ出力とのスペースが密。両インタフェースの同時使用時には物理的な干渉がおこる可能性もある

AN-M2HDが採用しているGeForce 7050PV+nForce 630aチップセットは、名称こそ2つに分かれているが実は1チップソリューションだ。DirectX 9対応のグラフィックス機能が統合されているほか、映像再生支援と高画質化機能のPureVideoにも対応している。また、チップセットレベルで著作権保護技術「HDCP」に対応し、次世代DVD再生に関する最低限の機能は搭載済み。チップセットのヒートシンクもファンレス仕様なので、映像視聴時のノイズも低減できている。

1チップソリューションのGeForce 7050PV+nForce 630a

ボード上のもうひとつのヒートシンク下にはレギュレータ

拡張スロットは、PCI Express x16×1、x1×1、PCI×2。現状の自作PCでは、まだデジタルテレビチューナーの搭載が難しいものの、2本のPCIスロットを活用すればPCならではのアナログWチューナーも実現可能だ。また、2本のPCIスロットは、PCI Express x16スロットとの間にx1スロットを挟んだレイアウト。この製品に限ったものではないが、まだ製品の少ないx1カードを諦めることと引き替えに、2スロット厚のグラフィックスカードを搭載しつつPCI拡張カード2枚を搭載可能。高性能グラフィックスカードに高音質サウンドカード、静音グラフィックスカードにTVチューナーカードなど、様々な組み合わせが検討できるだろう。

将来の拡張を検討しつつ拡張スロットのレイアウトをチェックしてみるのも製品選びのポイント

ギガビットイーサネットチップはMarvellの「88E1116-NNC1」

7.1chHDオーディオチップはRealtekの「ALC888」

IEEE1394機能はTIの「TSB43AB22A」

2台目のPCはホームエンターテインメント重視でいかが?

右下にHDMI表記があるパッケージ。「Digital Home for DIY」が同製品の方向性を示している

HDMIをサポートするグラフィック統合チップセットでは既にAMD 690Gが人気となっているが、後発のライバルGeForce 7050PVも機能は負けていない。同チップセットを搭載するAN-M2HDも注目の製品となるだろう。特にTDPが45WのAthlon X2 BEシリーズと組み合わせれば、手頃で静音なホームシアターPCが組み立てられる。また、こうした統合チップセットは、コスト面でも魅力がある。1台目のPCにはパフォーマンス重視のハイエンド指向マザーボードを、2台目には低価格でこうした映像再生やテレビ接続などホビー要素を備えたマザーボードを、と選んでみても良いだろう。