iOS 16.2で、新たに「フリーボード」アプリが追加されました。1人〜最大100人で共有できる、オンライン上のホワイトボードのようなアプリです。メモ書き、アイデアスケッチやオンライン会議など、さまざまな目的で利用が可能です。このアプリはiPad、Macでも使用できます。

「フリーボード」とは?

フリーボードは、iOS 16.2で新たに追加されたApple純正のアプリです。付箋、図形、テキスト、スケッチ(手書き)、写真・動画・その他ファイルの貼り付けなど、さまざまな方法で書いたり貼ったりできる自由度の高さが特徴です。iOS 16.2へのアップデートで自動的にダウンロードされ、誰でも無料で使うことができます。

  • 手軽なメモ帳にも、共有のホワイトボードにもなる新アプリ「フリーボード」。iCloud連携により、同じApple IDで使うデバイス間でシームレスに同期します

フリーボードの使い方(操作)

フリーボードは“新規ボード”1つごとに1ページの白いドッド方眼紙が用意されます。

  • フリーボードのホーム画面。新規作成ボタンで新しいボードを作成。[…]メニューは、ボードを選択して削除・複製したり、アイコン/リスト表示を切り替えたりできます

  • ボード画面のサンプルです(見本で付箋を配置)。ピンチで拡大・縮小表示が可能。最小10%まで縮小、最大400%まで拡大が可能です

フリーボードは、1つのボードの大きさが制限されておらず、書き込み範囲が広がると自動的に余白が追加されていきます。はみ出したり、書ききれなくなることを気にせず、自由に書き続けることができます。

ボードの上部には次のようなボタンが並んでいます。

  • 1)操作取り消し
    2)シェア(他のユーザーとの共有・共同編集ができます)
    3)オプションメニュー(ファイル名の変更、ファイル内検索、PDF書き出しなどができます)
    4)新規作成(ホーム画面に戻らずに、新規ボードを開きます)

フリーボードの使い方(ツール)

ボードに文字や図形を書き込むには、下部のツールを使います。

  • 書き込みツールは上記の5種類

  • (1)付箋ツール。タップすると新規付箋を追加できます。ダブルタップでテキスト入力→[完了](または余白をタップ)で入力終了。移動するには1回タップしてドラッグ。四隅のマルをドラッグするとサイズ変更ができます

  • 付箋のカラー変更やテキストスタイルを変更するには、付箋を1回タップ。下部に編集メニューが表示されます。付箋の複製や削除、重ね順の変更やロックなどのメニューも使用できます

  • (2)図形ツール。さまざまな図形、記号、物や動物などのシルエットを配置できます。タップして図形を配置し、位置やサイズを調整して[完了]をタップ。付箋と同様に、編集メニューからカラー変更等の編集が可能です。ダブルタップすると図形内に文字入力ができます

  • (3)テキストツール。配置されたテキストボックスをダブルタップして書き込み→[完了]で確定します。付箋や図形と同様に、1回タップで編集メニューが表示されます。ドラッグで移動。書き直すには2回タップします

  • (4)スケッチツール。「メモ」アプリなどと同じ、ペンやマーカーなどが用意された手書きツールです。タップするとある程度まとまった範囲が選択され、メニューから編集が可能です。「スクリブル*」ツールも表示されますが、iPhoneでは使用できません

*「スクリブル」とは、手書き文字を認識してテキスト入力する機能です。iPad+Apple Pencilで使用できます。

  • (5)ファイルツール。写真や動画、リンク、スキャン、またPDFなどのファイルを配置できます。配置したファイルを動画上でプレビューしたり、動画を再生したりできます

ボード上の編集操作は、リアルタイムで他のデバイスや共同編集者の画面にも反映されます。