iOS 16では、定番の「メモ」アプリに新しく「クイックメモ」機能が追加されました。Safari、マップ、SNSなど、さまざまなアプリから簡単に情報をクリップしておくことができ、その手軽さはメモ用紙というより付箋に近い感覚です。

メモアプリを開くことなく情報をメモすることができる、クイックメモの便利な使い方を解説します。

シェアボタンからアプリの情報をメモする

Safariやマップ、SNS、ショッピング等のアプリを見ていて、「後でもう一度確認したい」と思ったら、シェアボタンから「クイックメモ」を作成しましょう。幅広いアプリから必要な情報を1カ所にまとめておくことができます。

  • 各アプリのシェアボタンをタップ。メニューから[クイックメモに追加]をタップします

  • 情報が貼り付けられた形で「新規クイックメモ」画面が開きます。必要に応じてテキストを入力し[保存]をタップします。ハッシュタグを付けておくと便利です

ちなみに、シェアメニューには「メモ」アプリのアイコンも表示されます。クイックメモとの違いは、作成したメモの保存先です(後述)。

コントロールセンターから自由記述をメモする

クイックメモは「コントロールセンター」からも作成することができます。

  • コントロールセンターを開き、「クイックメモ」のアイコンをタップ。クイックメモが開きます。内容を入力して[保存]をタップします

ちなみに、コントロールセンターにも通常の「メモ」を開くアイコンがあります。シェアメニューの場合と同じく、保存先が異なります。

コントロールセンターにクイックメモのアイコンがない場合

コントロールセンターにクイックメモのアイコンがない場合は、下記の手順で追加します。

  • 「設定」アプリで[コントロールセンター]を開く。機能一覧が表示されたら、[クイックメモ]の[+]をタップします

これでアイコンが追加されました。アイコンの並び順は右端の三本線を長押しし、上下にドラッグして変更できます。

クイックメモを確認する

保存されたクイックメモは、メモアプリ内の「クイックメモ」フォルダを開くとすぐに見つかります。ここに保存されることが、シェアメニューやコントロールセンターから通常の「メモ」に保存した場合との大きな違いです。

  • メモアプリで「フォルダ」画面を開くと、一番上に「クイックメモ」フォルダがあります。これをタップすると保存されたクイックメモを一覧できます。通常のメモアプリで作成したメモが混じらないので、見つけやすいのが特長です

  • クイックメモの中身を開き、保存された項目をタップすると、元のアプリで情報が開きます(Safariの場合、リンク元のクイックメモが右下に小さく表示されます。タップして書き込みの追加・編集が可能です)

クイックメモフォルダの中身を並べ替える

クイックメモのフォルダは、条件を変えてファイルの並べ替えができます。

  • クイックメモのフォルダを開き、右上の[…]をタップ。[表示順序]をタップします。[編集日・作成日・タイトル]、さらに[古い順・新しい順]で並べ替え条件を設定できます

  • [日付でグループ化]をタップすると、日付で区切るか、連続的に表示させるかを選択できます

また、クイックメモフォルダの中身は通常のフォルダ(デフォルトで使用するフォルダ)にも表示されますが、これは同じものが2カ所に表示される仕組みになっているためです。片方から編集したり削除したりすると、もう片方も同じ状態になります。

これはメモアプリの「スマートフォルダ」という機能に該当します。スマートフォルダについては次回詳しくご紹介します。