コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は9月15日、「日本ゲーム大賞2026」年間作品部門の発表授賞式を開催し、大賞に「ぽこ あ ポケモン」(ポケモン)を選出したと発表した。経済産業大臣賞は「ポケットモンスター」、今回で終了するゲームデザイナーズ大賞は「文字遊戯」(Team9)が受賞した。

  • 大賞に選ばれた「ぽこ あ ポケモン」の授賞シーン

    大賞に選ばれた「ぽこ あ ポケモン」の授賞シーン

最後のゲームデザイナーズ大賞受賞作品は「文字遊戯」

今回で30回目を迎えた日本ゲーム大賞の年間作品部門は、2025年6月1日から2026年5月31日までに日本国内で発売された作品が対象。2026年6月12日から7月17日までの一般投票と日本ゲーム大賞選考委員会の審査を経て各賞を決定した。優秀賞には、大賞作品を含む計12作品が選ばれた。

大賞の「ぽこ あ ポケモン」は、ポケモン初のスローライフサンドボックスゲーム。出会ったポケモンのわざを使った街の開拓や、野菜の栽培、料理などを、現実の時間と連動する世界で自由に楽しめる。ポケモンファンにとどまらず幅広いゲームユーザーの支持を集め、一般投票では5歳から79歳までの投票を獲得したという。

授賞式では、ハラミちゃんのピアノ演奏とともに大賞が発表され、Kis-My-Ft2の宮田俊哉氏がプレゼンターとして登壇。宮田氏は、制作に携わった人だけでなく、プレイしているすべての人にも祝福を伝えたいと語った。

  • 授賞式に登壇した宮田俊哉氏(左)とハラミちゃん(右)

    授賞式に登壇した宮田俊哉氏(左)とハラミちゃん(右)

ブレイクスルー賞は「PRAGMATA」(カプコン)が受賞した。月面で遭難した調査員ヒューとアンドロイドの少女ディアナが地球への帰還を目指すSFアクションアドベンチャーゲーム。ディアナがハッキングで敵の装甲を解除し、ヒューが弱点を攻撃するという、2人を同時に操作するバトルシステムを採用している。パズルとアクションを融合した独創的なゲームデザインが評価された。

ムーブメント賞の「めっちゃカメレオン」(LEMORION)は、ハンターとカメレオンに分かれて対戦するかくれんぼゲーム。カメレオン側は周囲の色や物体に似せたボディペイントを施して身を隠す。シンプルなルールと駆け引きの楽しさで、発売から約2カ月で全世界の販売本数が2000万本を突破したとしている。

特別賞は、アニメーション映画「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」が受賞した。2007年発売のゲームソフト「スーパーマリオギャラクシー」の世界観を基にした作品で、ゲームを起点としたIP展開による新たなファン層の獲得や、世界的な評価などが受賞理由となった。

経済産業大臣賞の「ポケットモンスター」は、1996年の「ポケットモンスター 赤・緑」発売以来、ゲームを基盤に新たな遊びを生み出し、カードゲームやアニメ、映画など多彩な分野に展開。地方創生などにも取り組み、30年にわたって世界のゲーム文化と産業の発展に貢献した点が評価された。

ゲームデザイナーズ大賞は2010年に創設され、ゲーム業界のクリエイターが創造性や斬新性を基準に作品を表彰してきたが、17回目となる今回が最後となった。

最後の受賞作となった「文字遊戯」は、登場人物や背景まですべて文字で構成され、主人公の「我」がテキストの意味や文脈を改変しながら進む作品。審査員長の桜井政博氏(ソラ代表)は、その独創性や第二次審査での得票数が圧倒的だったことに加え、繁体字中国語からのローカライズ作品である点にも言及し、最後の受賞にふさわしい作品と評した。

桜井氏は統括コメントで、同賞が人気投票になりがちなゲーム大賞に別の評価軸を与えられたとの考えを示した。独創性の重要性を指摘し、賞の終了後も、新しさやその作品にしかないものに目を向けてほしいと呼びかけた。

授賞式の模様は、TGS公式YouTubeでアーカイブを視聴できる。

また、9月17日から21日まで開催される「東京ゲームショウ2026」で発表・展示される未発売作品を対象とした「フューチャー部門」のWEB投票を、9月17日10時から19日16時まで受け付ける。投票締め切り後に発表された作品は対象外となる。

  • 「日本ゲーム大賞2026」年間作品部門の受賞作品一覧

    「日本ゲーム大賞2026」年間作品部門の受賞作品一覧