インターネットイニシアティブ(IIJ)は9月5日(土)、ユーザー向けイベント「IIJmio meeting37」を開催した。IIJはこれに先立つ8月26日に個人向けモバイルサービス「IIJmio」のアンバサダーに「すみっコぐらし」を起用すると発表しており、イベントではアンバサダー就任式と撮影会も実施された。
「すみっコぐらし」がIIJmioのアンバサダーに就任
まずは注目するユーザーも多かった「すみっコぐらし」の就任式から。就任式では、数多い「すみっコぐらし」のキャラクターの中から、Webメディアの人気投票でも常に上位に入る「とかげ」が登場。参加した子どもの前ではポーズを取るなどのサービス精神を発揮しながら会場を練り歩いていた。
IIJではシンプルで自由な通信サービスをユーザーにもっと身近に感じてほしいと考えており、また30~40代の子どものいるファミリー世帯での認知向上を課題と捉えていたこともあって、すみっコぐらしに注目。IIJ側からアンバサダー就任を打診し、「すみっコぐらし」(サンエックス)側に受け入れられたとのこと。
今後はSNS等での情報発信に「すみっコぐらし」が協力することになっており、2026年9月15日から30日までオリジナルハンドタオルを抽選で35名にプレゼントする「Xフォロー&リポストキャンペーン」の実施も予定されている。
なお、「すみっコぐらし」撮影会にI、IJmio meetingトークセッション参加者は参加できない形になっており(IIJmio meeting本編の参加者との同時申し込み不可)、とかげを撮影したい子どもたちがゆっくり撮影できるよう配慮されていた。
IIJ Updateや法人サービスの紹介など、詳細な情報発信も
最初のトークイベントは例年実施している「IIJ Update」で、直近のIIJmioの取り組みが報告された。
IIJの担当者は「IIJmioギガプラン eSIM」のラインナップを拡充し、au網のデータeSIMとSMSのeSIM(ドコモ網/au網)を追加したことや、IIJmioギガプランのうち、15ギガプランの料金を3月1日から値下げしたことなどを、整理しながら紹介した。
特に3月25日から提供を開始している、100以上の国・地域に対応したプリペイドeSIM「IIJmio 海外eSIM」は、9月30日まで20%オフで海外eSIMを購入できるキャンペーンを実施中。説明の中で、シルバーウィークの海外旅行に活用してほしいとアピールされた。
2つめのトークセッション「IIJ法人モバイルについて」は、エンドユーザーにはあまり馴染みがない法人向け通信サービス「IIJモバイル」が紹介された。
IIJでは法人モバイル事業を「顧客が自社で業務に使うケース」と、「顧客がモバイルサービスを組み合わせて使うケース」の2つに分けて展開している。最近需要が増えているのは後者のサービスで、自動販売機の決済、監視カメラの映像データの転送、ドライブレコーダーのデータ転送やタクシーの決済といった車載関連、子どもや高齢者の見守りなどに活用されているという。
また他のMVNOとの差別化として、ドコモとauの2つの回線を1つの契約で、窓口を一本化して提供できる点を押し出してシェアを伸ばしており、SIMを自社発行して加入者情報や認証などの制御も自社で管理することで、顧客が使いやすい形に工夫してサービスを提案できている点が強みとした。
IIJmio meetingで人気となっている、広報・堂前清隆氏のトークについては、同日開催のものづくりイベント「Maker Faire Tokyo」に堂前氏が審査員として参加しているため今回は形を変え、事前に収録したビデオで参加。
ユーザーから事前募集した「5G回線の利用拡大について」を尋ねる質問に、堂島氏は自動運転やセンサーへの活用など、スマホ以外の法人利用がもっと普及すると市場が盛り上がってくると回答。2030年頃をピークと見ているとした。
フォルダブルスマホの魅力を大解剖! 3社が語る未来とは
3つめのトークセッションは、端末メーカーの担当者を招いて「フォルダブルスマートフォン」について語ってもらう内容。前半はフォルダブルスマートフォンのラインナップを各社担当が紹介した。
登壇したのは、OPPOを展開するオウガ・ジャパンの丹下紘彰氏、モトローラ・モビリティ・ジャパンの伊藤正史氏、サムスン電子ジャパンの久慈恭平氏という3社の担当者。
後半のパネルディスカッションでは、モバイル関連の情報サイト「ITmedia Mobile」編集長の田中聡氏がモデレータとして参加し、3社の担当にフォルダブルスマートフォンに関する質問を率直にぶつけた。
「実際にフォルダブルを使っていて、どのようなシーンで便利さを感じるか」という質問では、モトローラの伊藤氏が「推し活中に被写体のほうが画面を見付けてくれて良い反応がもらえる」と回答して会場内から笑いと共感を集めた。子どもを撮影するときにも、カメラ目線をもらいやすいとのことで、Flipタイプではハンディなビデオカメラ感覚で構えての撮影も便利との声も聞かれた。
「開発で苦労したポイントはどこか?」という質問では、本体を薄くしながらバッテリー容量を確保することや、折り目の耐久性などが挙がったほか、「おサイフケータイ」需要に応えるため対応試験に時間を取られたことといった、日本ならではの苦労も多かったようだ。
「他社のフォルダブルで良いと思った機能」という質問では、サムスンの久慈氏がOPPOの赤外線リモコン機能を挙げ、予想外な褒め言葉にオウガの丹下氏が一瞬動揺する場面もあった。
「フォルダブルの未来予想」では、「フォルダブルはメインストリームに辿り着くにはまだ時間がかかる」との共通認識のもと、市場が広がることでユーザーと使い方の声も増え、メーカーの製品づくりにも幅が出てきたり、価格がこなれてユーザー構成比が増えたりするとの見方が示された。
特にPCでAI活用が当たり前になりつつあり、それがスマホでも当たり前になったとき、フォルダブルが持つ大画面という優位性が決定的に認知されるという説得力ある指摘には、筆者も「なるほど」とうなずいてしまった。
端末マニアが気軽に参加できる洒落っ気のあるユーザーイベント
展示コーナーには端末メーカー各社がブースを出し、最新端末のタッチ&トライが可能になっていた。水中撮影用の水槽や落下試験装置を持ち込むメーカーもあり、どのブースも盛況だった。
端末マニアが多く集まるイベントに法人向けサービスのビジネスユースな解説トークが入ったり、日本を代表するゆるキャラがアンバサダーとして参加して会場のあちこちで小学生やその保護者の姿を見かけたり、なかなかカオス具合の増したイベントになっていたが、次回以降も洒落っ気のある楽しい催しを続けてほしいものだ。
IIJmio meetingは、IIJmioのユーザーでなくても参加できるので、端末メーカーやエンジニアと交流できるイベントに興味のあるユーザーは、ぜひのぞいてみてはいかがだろうか。






