米Framework Computerは7月22日(現地時間)、公式ブログ「Navigating the volatile silicon market」を更新し、ノートPC「Laptop 13 Pro」のIntel Core Ultra Series 3搭載モデルで使用するLPCAMM2メモリーなどの価格改定を発表した。LPCAMM2の32GB、64GBモジュールは2倍近い値上げとなる。仕入れ価格が予測を大幅に上回り、事業運営を財務リスクにさらさずに吸収できる範囲を超えたと説明している。
Frameworkは、ユーザー自身で簡単に分解、部品交換、アップグレードができるモジュール式ノートPCや小型デスクトップPCを展開している。同社は2025年12月にDDR5メモリーの値上げを発表して以降、公式ブログを通じて、メモリーやストレージ、その他半導体の価格動向を継続的に伝えている。価格改定に当たって、「変更の理由を説明して透明性を保つ」「 値上げはコスト増加分の転嫁にとどめる」「コストが下がれば価格も引き下げる」という三つの原則を掲げており、同社の報告は大手PCメーカーでは通常見えにくい部品単位の調達価格や供給状況を追える情報源の一つとなっている。
今回の値上げで、LPCAMM2の32GBモジュールは439ドルから800ドルへ、64GBモジュールは849ドルから1600ドルへ引き上げられた。値上げ率はそれぞれ約82%、約88%である。16GBモジュールは、以前に今よりも安い価格で仕入れた在庫が残っているため、当面は239ドルに据え置く。ただし、在庫の消化後は新規注文向けの価格を引き上げる予定である。
CEOのニラブ・パテル氏によると、同社は当初、第2四半期から第3四半期にかけてLPCAMM2の調達コストの上昇は10%台前半から半ばと見込んでいた。ところが、サプライヤーから提示された新たな価格は、前回の仕入れの2倍を超えたという。新規予約向けのLPCAMM2の32GBと64GBの価格を大幅に引き上げることになったが、それでも新たな仕入れ価格を下回る水準に設定しており、コスト上昇の一部をFramework側が負担しているという。
価格改定はLPCAMM2にとどまらない。システム本体とメインボードの新規注文価格には、Core Ultra Series 3のX7、X9構成に影響するプロセッサー価格の上昇見込みや、Windowsライセンス費用の増加も反映された。Ryzen AI 300シリーズ搭載モデルの一部でも、メモリー、ストレージ、その他半導体のコストが上昇している。
メモリーとストレージは現在、全体として緩やかな上昇傾向にある。ただし、部品や容量によって価格の動きにばらつきも見られるという。DDR5は48GBモジュールの調達コストが下がり、価格を引き下げることができた。一方で、16GBモジュールはコストが上昇して値上げとなった。ストレージでは、SN850X(8TB)とSN7100(1TB)を値下げした一方で、SN850X(1TB)とSN7100(4TB)は値上げとなった。

